ところでイタリア国旗は緑・白・赤の三色。どうして国旗に使われていない青が、ユニフォームに使われたのでしょうか?
この由来に関しては前述したように「地中海・アドリア海の青」にちなんで、という説もあるようですが、現在一番有力な説は「サヴォイア家の青」というもの。
サヴォイア(Savoia)家とは、元来イタリア西部のサルディーニャ地方の領主であり、小国に分かれていたイタリアを1861年に統一した王家。そしてこのサヴォイア家の紋章にこそ、アズーリの秘密が潜んでいるというのです。
その紋章とは青い盾、赤地に白い十字、その上に燦然と輝く王冠。つまりこの「青い盾」こそが、アズーリの原点。さらに実はアズーリ誕生の1911年当時、イタリアが使用していた国旗の中央には…、サヴォイア家の紋章が堂々と控えていたのでした!(当時の国旗はこちら)
第2次世界大戦後の1946年、イタリアが君主制から民主制に移行した際、この紋章は国旗から姿を消しました。サヴォイア家の直系男子は、現在でもイタリアに入国することを法律で禁じられています。
ただしサヴォイアの青色だけは、今も昔も変わらずに、イタリア国民を熱狂させ続けているのでした。
☆イタリアの歴史、国そのものに関しては
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