写真撮影/子供・家族を撮る

運動会撮影、こんな失敗はもうしない(3ページ目)

今年の運動会の撮影は、失敗したくない方へ。難しい知識もいらずにグレードアップするポイントを失敗例の写真とともにレクチャーします。パパもママもこれで今年は大丈夫。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

余分なスペースは削り、ズームで寄ろう

これはいいシーンだと、カメラを向けて撮ったものの、後で見たらなにを撮ったかわからない写真になっていた、そんな経験をお持ちの方も多いかもしれません。そんな例題を見てみましょう。

スタート前
いいシーンを撮ってはいるのだけど、不要なものが画面に入り込んでいるのが残念。ズームを利用してフレーミングしましょう。

ちょうど徒競走のスタート前のシーンでしょうか。ここは、子どもたちも立っているだけなので、とても撮りやすいシーン。しかし、この写真には惜しいポイントがあります。それは不要な部分も写り込んでいるところ。ここで撮りたいのは、並んでいる子どもたち。ですが、この写真では右側にテントか軒先の柱が写り、それを持つ大人の腕が写ってます。これは省きたい部分ですね。

フレームを整えるときのポイントは、不要な部分は省いていくことです。その写真に無駄なものはなにも入れない、そうすることで写真が締まってきます。無意味なものが写っていると、見せたい被写体を邪魔してしまうので出来るだけ外しましょう。

では、どうやって省けばいいのか。いまコンパクトカメラでも一眼レフについているレンズでもほとんどの方はズームレンズをお使いになっていることでしょう。ここでは、そのズームレンズを上手に利用しましょう。

この例題の写真の場合、ズームで並んでいる子どもたちを中心に寄ります。寄るというのは、近づけるわけですからレンズを望遠側にします。右側の柱の部分が写らなくなるまで寄せてみます。そうするとちょうど子どもたちの部分が中心にフレームに納まります。

ズームレンズの広角、望遠などまだよくわからない方は、こちらの記事にわかりやすく解説してあります。

トリミング後
上の写真をトリミングしたもの。要らない部分を省くことでスッキリした写真になります。

いまの解説を元に写真をトリミングしてみました。いかがでしょうか。どちらが見栄えがいいですか?撮るときにズームを使いフレームミングをこのようにすれば写真はワンランクアップです。

ズームレンズはこのようにフレーミングが自由にできるのでぜひ応用してみてください。お手持ちのレンズがどれくらい遠くのものを寄せることが出来るのか事前に試してその感覚を覚えておくといいでしょう。

今回見てきたポイントは知っていれば出来る、簡単なことばかり。写真の出来はそんなちょっとしたところにヒントがあります。ぜひ、今までよりもバージョンアップした運動会写真を目指してください。

パパ、ママ頑張って、我が子の晴れの舞台を撮ってくださいね。

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【運動会撮影のポイントも解説】




















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