写真撮影/ポートレートを撮る

私もきれいに撮りたい!撮られたい!(3ページ目)

簡単に効果的に写せるポートレートのポーズ術をレクチャー。女性を撮るときも自分がきれいに撮られるのにも応用していただけます。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

誇らしげに胸を張ってOK

胸をはっていいポーズ
胸をはるだけでもイキイキとしたポートレートになります
さらに簡単に応用しやすいポイントを紹介しましょう。それは胸を張ってもらうというパターンです。

たったこれだけのことですけど、とてもイキイキとして写ります。どうしても背中が丸くなっていたりすると若さが損ねて感じるのですけど、胸をグッと張ることで躍動感が出てきます。

手を後にまわしてもらって胸を張ってもらうだけでもポーズとしてはいい形となります。 ポートレートの基本形のひとつとして覚えておくと便利です。

胸を張ってちょっとはにかんでるポーズなんかはとても可愛くなります。このときは首の傾げ方などをちょっとずつ変えてもらうだけでもそれぞれ違ったポーズになります。

また体を反ったときにできるラインがまた美しいんですね。女性のポートレートを撮るときはどのように曲線を作るかということも重要なポイントです。これはとても大きなヒントですね。

胸を張ったポーズにさきほど解説した手にもポーズをつければ全体にとても華やいだポーズが出来上がります。いろんなバリエーションを試してみてください。

ちょっと上目使い目線が可愛いのです

上からのショット
目線より上から撮ることで効果的な表情が撮れます
最後に撮られる目線のことについて触れておきますね。

単純に考えると人物を撮るときの目線は3つあります。ひとつは目線と同じ高さの平行線。カメラが下から見上げて撮る被写体が見下ろす目線。そして上から撮られて被写体が見上げる上目使いの目線です。

この目線を使い分けることでその人物にいろんなインパクトを与えることが出来ます。例えば被写体がカメラを見下ろすような写真だとどんなイメージが感じられますか。よく使われるのはプロレスラーなどのイカツイ表情でにらめつけているポートレートなどがこの目線で使われます。そうです、上から見下ろすことで威圧感を与えるイメージになりがちなんですね。なので一般的な女性のポートレートにはあまり向かない目線です。

では逆に少し上目使いの目線だとどうですか。ちょっとなにか頼みごとでもするような表情になりがちでなんとなく可愛く感じられやすい表情になりますね。さらに顔の上から撮られることでアゴのあたりが小さく写り若干小顔に写ります。いまは小顔も女性にとっては美の重要アイテムだそうですから
写真を撮ったり撮られたりするときには応用してみてはいかがでしょうか。

きれいに撮る女性ポートレートのポーズ術のまとめです


それでは今回の瀬川がおすすめするポートレートのポーズ術のまとめです。

●立ち位置はカメラに向かい左右斜め45度くらいに立ち、顔はカメラを向く
●カメラ寄りの足はカメラに向けてそろえる
●手に意識を持たせるために、手のポーズを取ることが大事
●指を組んでおなかの上あたりに置くと全体が落ち着くポーズになる
●胸を少し張るだけで躍動感がでるポーズになる
●体を反ったときにできる流線も女性らしさを出すポイント
●少し上目使いの位置で撮られることで可愛らしさが増し小顔に写りやすい

さぁどうやった?いままでなんとなく撮ってたよりはかなりええ感じで写るようになったんちゃうか。また、おっちゃんとこ遊び来てや~ほなな。

と時々いろんなキャラで登場してみようかと思ってます。こちらもお楽しみに。

写真・テキスト 瀬川陣市
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