シーバスに与える影響は?
小魚たちも満潮になると餌を求めて沿岸へやってくる。これを追ってシーバスもやってくるのだ |
干潮一杯になるとここまで下がる海面も |
満潮時にはごらんのとおり、水位は1m近くも上がるときがある。これが海の生物の生きるリズムを作っているのだ |
海釣りの世界には昔から「上げ7分」「下げ3分」という言葉がある。これは「時合い」というタイミングを表現した言葉で、満潮の少し前と、干潮に向けて海が下げ始めた頃という意味がある。この時間帯に魚の活性が高まりやすいことからできた言葉で、ほぼすべての海で、この言葉が当てはまってくるから不思議だ。地形や地域によって、験潮所の計測時間とズレが生じるため、時間をぴったり当てることは難しいのだが、実際にポイントに一日居ればどの状態を指しているのか分かるだろう。
もしそういう機会があればよく見て欲しいのだが、満潮一杯になると海面は穏やかになる。少し時間が経つと海面が下げ始めるために、潮の流れができはじめる。流れはどんどん速くなり、潮が引ききるとまた穏やかになる。逆も同じことがおきるのだ。実はこの干満が作る「潮の流れ」がもっとも魚を刺激するのだ。潮の流れが速く長時間続けば「大潮」、逆に緩く短時間で終われば「小潮」「長潮」「若潮」と、海の生き物は知っているのだ。
青いラインが上げ7分、黄色いランが下げ3分。こうしてみると、どんなタイミングで魚の活性が上がりやすいか良く分かる
ちょっと画像では分かりづらいが、赤い線の間に「潮目」がある。こうした岸にぶつかるような潮目はチャンスだ |
海を理解すればシーバスが近くなる!
さて、少し面倒な話をしたがいかがだったろう? 今すぐ全てを理解しなくても良いので、まずは釣りに行く前にネットでその日の満潮と干潮の時間、それに大潮や小潮などの「潮周り」ぐらいは知っておくとよいだろう。そして、シーバスがヒットした時間をメモして置くことをオススメしておく。これをするとしないとでは、上達の早さが違ってくるのだ。1、2箇所、良く行く釣り場を作り、そこのパターンが分かってくればしめたもの。他の場所へ行っても似たようなシチュエーションのポイントを見つければ、おおよその傾向がすぐに掴めるはずだ。ただし、長くやっていると干潮で潮がまったく動いてないときに大型シーバスが食ってくるといった、定石パターンとはまったく違う釣れ方をするときもある。この意外性が釣り人を悩ませることになるのだが… こういった悩みもまた楽しいものだ。ガイドもライターをやっているソルトルアー専門誌「Salty!(ソルティー)」。毎月最新の潮汐表を掲載しているので要チェック! 4/21発売の6月号も絶賛発売中!
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次回は海の危険についてお話します。ちょっと怖いですが、しっかり勉強してください。お楽しみに!
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