アート・美術展/アート・美術展関連情報

2009年2月の展覧会・イベント情報

月例のおすすめ情報をお届けします。美術と社会との関係を問い直す衝撃的な作品を発表し続ける椿昇の個展をはじめ、多数のピカソ、クレー作品が揃う海外美術館のコレクションを一挙に公開する展覧会ほかをご紹介!

執筆者:橋本 誠

文章:橋本 誠(All About「アート・美術展」旧ガイド)

椿昇 2004–2009: GOLD/WHITE/BLACK


「Tetsuo」2003年
1980年代初頭から現在まで、美術と社会との関係を問い直す衝撃的な作品を発表し続けている椿昇。巨大化した動物や昆虫などといった奇妙な彫刻作品、ネットワークやメディアテクノロジーを駆使した新たなシステムの構築、対話型のラディカルなプロジェクトなど多様なかたちで彼は社会の諸問題にアプローチしてきました。

「Cochineal」2003年
ビニル製で、本来の重厚なイメージとはかけ離れた姿になったR7ロケットやB52のソフトスカルプチャーや、地面に埋め込まれた聖墳墓教会の扉など、彼らしい派手で挑発的な作品に加え、今回の展覧会では絵画や写真など平面作品を多数展示。

パレスチナ問題などこの世界における言語や宗教といった、人がつくり出したシステムの疲労や矛盾が引き起こしている諸問題に対する独自の視点や提案をまとめた内容となります。

人とは何か、今何をするべきか。会場を訪れる者に自ずと考えさせる展覧会は、冗談ではなく本当に社会を変えていく可能性を秘めています。



【椿昇 2004–2009: GOLD/WHITE/BLACK】

■会期  2009年2月17日(火)~3月29日(日)
 ※会期中(3月31日まで)4階コレクション・ギャラリーは開催なし
■休館日 月曜日
■会場  京都国立近代美術館(京都府京都市左京区岡崎円勝寺町)
■観覧料 (  )内は20名以上の団体料金
 一般 850(600)円
 大学生 450(250)円
 高校生以下 無料
■主催  京都国立近代美術館

詳しくは、オフィシャルサイトをご確認ください。

次のページでは、ピカソ、クレーらの貴重な作品が見所の20世紀美術のコレクション展をご紹介!
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