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いよいよスタート!横浜トリエンナーレ2008(3ページ目)

好評開催中の3年に一度の国際展!メイン会場の新港ピアをはじめ、三溪園会場などの様子をお伝えしながらマリナ・アブラモヴィッチや勅使河原三郎、内藤礼など気になる作品をご紹介します!

執筆者:橋本 誠

マレッペ「無題」
中谷芙二子「雨月物語-懸崖の滝 Foggalls #47670」
メイン会場の新港ピアからはバスで30分ほど離れたエリアにある三溪園は、時間に余裕をもって訪れていただきたい会場です。

三溪園とは、茶人の原三溪(富太郎)が作った国の名勝に選定されている庭園です。豊かな緑がしげる園内には日本の伝統的な造りの建造物が移築されており、そのいくつかは国の重要文化財に指定されています。大きな湖の傍から見渡せば遠くには仏殿、三重塔などがそびえるすばらしいロケーション。ここに流れる特別な時間とともに現代アートを楽しむことができます。

園内を奥の方に進むと、緑が生い茂り、小さな滝も流れるエリアに白い霧の彫刻作品があります。こちらは中谷芙二子の「雨月物語-懸崖の滝 Foggalls #47670」です。霧は濃くなったり、消えたりを繰り返し、あたり一面を静かに目の前から消し去ります。真っ白に深い霧の中を、滝の流れる音に耳をかたむけながら渓流に近づいてみて下さい。

また茶室に展示されている内藤礼の作品「無題(母型)2008年」もシンプルでありながら、趣のある空間を活かして見る者を静かに魅了する素晴らしいものです。

その他にも貴重な建物の空間を活かした作品が多く展示されているので、少し離れた場所にはありますが見逃せないエリアです。チケットは使用済みのものでも指示があれば入園できますし、三溪園の入園券でも見ることができます。

この三溪園で展示されている空間に特化した作品を始め、他の会場で開催されている一度限りのパフォーマンスなどをみることができるのは貴重な体験です。実際目で見て、感じて頂く作品が多い今回の横浜トリエンナーレ2008。是非、皆さん足を運んでください。



【横浜トリエンナーレ2008】

■会期  2008年9月13日(土)~2008年11月30日(日)
■会場  新港ピア/日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)/横浜赤レンガ倉庫1号館/三渓園/大さん橋国際客船ターミナル/ランドマークプラザ/運河パークほか
■開場時間 10:00~18:00(入場は17:00まで)
■入場料(当日/団体20名以上)
 一般  1,800円/1,500円
 大学生 1,300円/1,000円
 高校生 700円/400円
 中学生以下 無料
 ※チケットは会期中2日間有効(連続しない日も可)
 ※障害者手帳をお持ちの方および介助者の方1名は無料
■URL  http://yokohamatriennale.jp
■問い合わせ 03-5777-8600 又は 050-5541-8600(ハローダイヤル)

詳しくは横浜トリエンナーレ オフィシャルサイトをご確認ください。



いかがでしたでしょうか。まもなく開幕より一ヶ月がたとうとしています。3年に一度のこの国際展は来月11月30日まで。まだこれからという方はどうぞお見逃しなく!

AllAbout「アート・美術展」では、今後も様々な美術展・イベント情報をご紹介していきます。お楽しみに!

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