今回の「横浜トリエンナーレ2008」で、日本的な風景の中、インスタレーションの展示を行っているのが三溪園です。サブ会場という位置付けのため、展示作品は6つと少なめですが、各アーティストの趣向を凝らした演出は必見です。メイン会場である新港ピア、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)、横浜赤レンガ倉庫1号館からちょっと離れた場所にありますが、足を運んでみる価値はあると思います。6作品の中から、おもしろい!と感じた作品をご紹介します。

・メイン会場の作品についてはこちら
横浜トリエンナーレ2008・三溪園
三溪園は、東京ドーム4個分の広さを誇る日本庭園。京都や鎌倉から集められた古建築が17棟あり、日本情緒を満喫できます

■キャメロン・ジェイミー《Smiling Disease》, 2008
横浜トリエンナーレ2008・三溪園
旧燈明寺本堂
作品は旧燈明寺本堂の中に展示されています。一人もしくはペアで入らなければいけないため、待ち時間(1組5分程度)が発生します。

横浜トリエンナーレ2008・三溪園
「一人で見るのは怖かった」という女性の方がいました。怖がりな方は、誰かと一緒に見ることをおすすめします
本堂の中は真っ暗で、カンテラが一つだけ渡され、足元を照らしながら入っていきます。壁には絵画が飾ってあります。それを見ながら奥へ進んでいくと、自然の木を使って顔をかたどった作品が展示されています。
※9月27日~29日(午前)、10月4日~6日(午前)、10月9日~13日(午前)は、作品を見ることができません。
※10月1日追記:キャメロン・ジェイミー氏は事情により、トリエンナーレへの参加を取りやめました。残念ながら、こちらの作品は見ることができないようです。

■中谷芙二子《雨月物語─懸崖の滝Fogfalls #47670》, 2008
人工の霧や光によって、三溪園に配されている滝や小川、竹やぶの風景の変化を楽しむ作品です。あっという間に霧が一面を覆い、それまでとは別世界に。三溪園だからこそ実現できた作品だと思います。
横浜トリエンナーレ2008・三溪園
普段の三溪園とは異なる、幻想的な風景に早変わり

横浜トリエンナーレ2008・三溪園
人工的に霧が発生し、一瞬にして真っ白に

■内藤 礼《無題(母型)》, 2008
横笛庵という草庵風の茶亭に、電熱ヒーターが2つ置かれ、その上にビニール製の極細の紐が下がっています。しばらくじーっと見ていると、紐がゆらゆらと上下左右、不規則に動き始めます。その動きが何ともユニーク。電熱ヒーターで温められた空気の上昇気流を、目に見えるようにした作品とのことです。
横浜トリエンナーレ2008・三溪園
電熱ヒーターの上の紐は、まるで生きているよう。ユニークな動きに心が癒されます(この画像では見にくいですが)

※公開時間:9:00~11:45、13:00~16:15。10月8日(午後)~17日(午前)は、作品を見ることができません。

■ホルヘ・マキとエドガルド・ルドニツキー《薄明》, 2008
横浜トリエンナーレ2008・三溪園
旧東慶寺仏殿
こちらの作品は、音楽と光を使ったインスタレーション。1回約20分とちょっぴり長い作品です。一度、旧東慶寺仏殿の中に入ると、作品上映中は退室できませんので、ご注意を。この仏殿の雰囲気だからこそ、成り立っている作品だと感じました。

6作品とも、三溪園ならではの建物、風景、雰囲気を上手に活かしていると思います。横浜トリエンナーレのチケットは2日間有効ですので、ぜひともスケジュールに組み込んで、お出かけください。

横浜トリエンナーレ2008 三溪園会場
・日程:2008年9月13日(土)~11月30日(日)10:00~17:00
※横浜トリエンナーレのチケットで三溪園に入園できます。
※三溪園に入園した方は、園内の作品が観覧できます→入園料はこちら
・HP:三溪園横浜トリエンナーレ2008

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