文章:橋本 誠(All About「アート・美術展」旧ガイド)
2008年6月25日、美術ファンの間で注目を浴びている現代アートの国際展横浜トリエンナーレの第3回展の概要がついに発表されました!
「トリエンナーレ」「ビエンナーレ」といった形式の国際美術展の存在については、以前大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレをご紹介した際にご説明した通りですが、横浜トリエンナーレもそのひとつ。2001年に初めて開催され、今年で3回目を迎える日本を代表する国際展です。
今回は6月25日の発表を元に、その概要と見どころをお伝えしたいと思います!
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横浜を舞台にした国際性あふれる大規模展
椿昇+室井尚 「インセクト・ワールド、飛蝗」 2001年 写真:黒川未来夫 |
例えば2001年に開催された第1回展では、椿昇+室井尚によるプロジェクト「インセクト・ワールド」のうち、全長50mもの巨大なバッタの形をしたバルーン作品「飛蝗」がヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルの壁面にとりつけられ大きな注目を浴びました。
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ダニエル・ビュラン 「海辺の16,150の光彩」(横浜トリエンナーレ2005のための現場に即した作品) Photo- souvenir, Detail © Daniel Buren 2005年 写真:黒川未来夫 |
また、普段から日本で行なわれている美術展ではなかなか見ることができないスター級からこれからが楽しみな若手まで幅広い世代、キャリアのアーティストが参加するのも魅力です。
次のページでは、2008年の見どころをご紹介します!