音声ガイドやポッドキャスティングを利用してみる
音声ガイドやポッドキャスティングサービスをうまく利用すれば、展覧会や作品をより深く理解することができる |
近頃では、展覧会の公式サイトで内容を視聴できたり、無料でポッドキャスティング(※)されていることもあります。
※ネットラジオなどの様に、インターネットで音声コンテンツが配信されるサービス。専用ソフトにあらかじめ登録しておくと、新しいコンテンツを自動的にPCにダウンロードして、iPodなどの携帯プレイヤーに転送することができる。もちろん、通常のストリーミングサービスと同様に再生も可能。
ガイドが最近注目しているのは、ポッドキャスティングやストリーミングのサービス。特に現代美術の展覧会では、解説だけでなくアーティストや学芸員(キュレーター)の方へのインタビューなど、生の声が聞けることもあるので、よく利用しています。
【おすすめのポッドキャスティング/ストリーミングサービス】
- MOT The RADIO(東京都現代美術館):
展覧会取材の様子や、ゲストインタビュー、音声ガイド「Mot the Guide」を配信する東京都現代美術館のポッドキャスティング。(2006年10月末現在メンテナンス中) - チャンネルICC(ICC):
出品アーティストへのインタビューや、関連イベントの音声などを配信するICCのポッドキャスティング。 - セタビ Podcasting(世田谷美術館):
展覧会やイベントの最新案内、展覧会出品アーティストへのインタビュー、イベントの舞台裏や隠れたエピソードなどを紹介する世田谷美術館のポッドキャスティング。 - 森美術館の音声/動画コンテンツ:
ギャラリートークやアーティストのパフォーマンスなど、森美術館の展覧会やプログラムを楽しむことができるポッドキャスティング。動画コンテンツもある。 - TAB Video(Tokyo Art Beat):
首都圏の展覧会・イベント情報を網羅するTokyo Art BeatのBlogコンテンツ「TABlog」のうち、ビデオ取材による出品アーティストへのインタビューなどを配信するシリーズ。 - ベルギー王立美術館展:
会場で貸し出しをしている音声ガイドをインターネット上で視聴することができる。
ギャラリーツアーや講演会に参加してみる
展覧会の関連イベントとして、ギャラリーツアーや講演会が企画されていることもあります。回数や参加人数は限られていますが、これらも無料で参加できる場合がほとんど。ギャラリーツアーは、どのような方が解説を担当しているかで内容が異なります。学芸員(キュレーター)であれば、展覧会のテーマや作品の客観的な解説が、エデュケーター(教育普及プログラムのスタッフ)や解説ボランティアの方であれば、もう少しフランクに作品を読み解くさまざまなヒントを与えてくれるでしょう。現代美術の展覧会では、出品アーティスト自らが登場することもあります。
講演会にはテーマがあるはずなので、自分の興味に合わせて参加してみると、より深く楽しめること間違いなしです。
【この秋おすすめのギャラリーツアー/講演会】
- 大竹伸朗展解説ツアー(東京都現代美術館):
11月17日(金)、12月1日(金)、12月8日(金)の14:00から学芸員による解説ツアーを実施。参加無料(展覧会チケットは必要)。 - 東京国立近代美術館の所蔵品ガイド:
ボランティア「MOMATガイドスタッフ」により毎日実施されている所蔵品ギャラリー(常設展)の作品解説ツアー。毎日14時から1時間程度実施。参加無料(展覧会チケットは必要)。 - 森美術館 パブリックプログラム:
毎週水曜日(14:00~、19:00~)と土曜日(14:00~)行われる無料のギャラリートーク(各回先着15名、展覧会チケットは必要)、有料で希望プランに合わせて学芸員やサポートスタッフが解説を行うプライベートツアーなどを実施。 - 横尾忠則講演会「ルソーと私、そして美術館」(世田谷美術館):
企画展「ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」に合わせて美術家横尾忠則が講演。当日朝10時より先着150名に整理券を配布。参加無料(展覧会チケットは必要)。
最後のページでは、図書室の利用方法や極めつけのサービスをご紹介!