アート・美術展/アート・美術展関連情報

日本のアートシーンを盛り上げる「GEISAI」(2ページ目)

現代アーティストの村上隆の呼びかけにより、2002年に始まったアートイベント「GEISAI」の記念すべき10回目をレポート!たくさんのアーティストの作品を見ることができました。

執筆者:橋本 誠

出展者はなんと800組以上!
来場者も多数で賑わう第10回

GEISAI#10入り口
入り口には歴代GEISAI受賞者の作品が並んでいました
私がGEISAIを見に行くのは今回が2回目。前回行ったのが「GEISAI#3」だったので、まずはパワーアップしたGEISAIの姿に圧倒されました。今回の会場は東京ビッグサイトの東4ホール。出展者はなんと800組以上にのぼるそうです!

入り口でまず私たちを迎えるのが、加藤遼子櫻井りえこ細川真希など歴代GEISAI受賞者の作品。先に待ち構えているであろうたくさんのブースでどのような作品に出会えるのか、期待が高まります。

ロッカクアヤコ
GISAI#9での受賞をきっかけに活躍するロッカクアヤコさんとライブペインティングの作品(部分)
入り口を抜けたところでは、「GEISAI#9」でCMディレクターの後藤明男氏よりスカウト賞(※)を受賞して注目を浴びたロッカクアヤコさんが大きな壁にライブペインティングをしていました。
※メインの審査員賞の他に、著名ギャラリーや美術雑誌などが選出する賞。直接発表や仕事の機会につながることが多い。

ロッカクさんは指に直接絵具をつけて、独特のタッチと色使いでかわいらしい女の子の絵などを書いていました。今回はGEISAIから招待されてこのライブペイントをする傍らで、自分でもブースを借りてGEISAIに参加しているそうです。

作品を見るだけでなく
アーティストとのコミュニケーションを楽しむ

畑中宝子
ご自分をモチーフにした大きな絵が目を引いた畑中宝子さん
GEISAIの魅力のひとつが、参加しているアーティストの方々と直接コミュニケーションを取れることです。多くの方が参加ブースにいらしたので、私も作品を見るだけでなく、何人もの方にいろいろとお話を伺いながら楽しみました。

ブースの背面に立てた大きな絵が目を引いた畑中宝子さんは、元々はGEISAIを見に来るお客さんだったそうです。GEISAIの熱気に惹かれ、今回参加を決めたのだとか。さすがに元から見に来られていただけあって、大きな絵を目立つように飾り、小さな絵は足元で見てもらうといった様に、見せ方を工夫されていました。

作品では、自分をモチーフにして描いているそうです。確かに絵に描かれている女の子をよく見ると、服装などもご本人と雰囲気がよく似ています。

佐藤弘隆
コンピューターを使った写真作品を出展されていた佐藤弘隆さん
佐藤弘隆さんは、写真の作品を1点出品。夜の闇の中に浮かび上がる畳の空間の上で、浴衣姿の男女が懐石料理を食べているというシチュエーション。不穏な空気が漂いつつも、どこか小さな幸せのようなものを感じさせる作品でした。

この作品は、実際に撮影した写真をコンピューターで合成してつくっているそうです。こういったことは、直接聞いてみないとなかなか分からないものですね。

次のページでは、少し変わった出展者をご紹介!
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