空気清浄機/空気清浄機の選び方

空気清浄機の性能を左右するフィルター性能

空気清浄機の性能を左右するのは、フィルター部分です。しかし、このフィルターの性能が一番理解しにくい部分でもあります。まずはフィルター部分の構造を整理し、特徴を把握してみましょう。

執筆者:戸井田 園子

フィルターの種類とその性能

空気清浄機の性能を左右するのは、フィルター部分です。しかし、このフィルターの性能が一番理解しにくい部分でもあります。

フィルターの性能は、各メーカーの提示している数値を参考にする以外、目安はありません。しかし「フィルター単体の性能=空気清浄機の性能」ではないので、除去率などの数値は参考として捉えておきましょう。

さらに、空気を吸引して浄化するだけでなく、超微細な水分子=イオンを発生させることで、除菌効果や脱臭効果を高めているタイプが増えていますので、それぞれの相乗効果も踏まえて、性能を総合的に判断すると良いでしょう。一般的な空気清浄機のフィルターは以下のとおりです。
 

プレフィルター

一番前面に設置されているもの。このフィルターで大まかなホコリを除去します。水洗いができるものが大半なので、交換の必要はないフィルターです。最新モデルには、プレフィルターのホコリを自動でそうじしてくれる機能も搭載されました。お掃除の手間を省きたい人には、おすすめです。
 

集じんフィルター

最近は、クリーンルームなどで使用されているヘパ(HEPA)フィルターが主流となっています。さらに、除菌機能などが付加された各社独自のフィルターで、より集じん性能を高めています。半年から1年毎に新しいものへの交換が必要なタイプと、お手入れは必要ですがフィルター自体は10年間交換不要など、長期間効果があるタイプも登場しています。また、最近はPM2.5対応という表記も増え、その性能をPRしています。

※HEPAフィルターとは
JIS規格で、タバコの煙(0.3μmの粒子)を試験粉塵としてフィルターを1回通過させたときの集じん率99.97%以上のフィルターのこと
※PM2.5対応とは
0.1~2.5μmの粒子を99%キャッチできるという意味。日本電機工業会にて統一基準として採用されています。
 

脱臭フィルター

活性炭によるものが一般的。その他に、光触媒やプラズマを利用した脱臭方法も採用されています。交換が必要なタイプと水洗いなどで性能が復帰するタイプがあります。最近は、イオンによる脱臭効果を併用し、脱臭力強化が進んでいます。
 

加湿フィルター

空気清浄機の性能には直接関係しませんが、加湿機能を搭載している機種には、必ず含まれます。加湿フィルターはどのモデルでも定期的なメンテナンスが必要です。その頻度や方法はしっかり確認しておきましょう。


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