男の夜遊び/クラブ・カラオケ・音楽コラム

実力派女性DJ YUMMY インタビュー!(3ページ目)

『HOUSE NATION』のレジデントDJにして、近年Burningman,USA、北京、ソウルでのパフォーマンスを成功させるなど、今最も勢いのある実力派として注目されるYUMMY。こんな女性DJに踊らされたい!

大脇 克浩

執筆者:大脇 克浩

男の夜遊びガイド

初の海外旅行で『Burning Man(バーニングマン)』に!

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ーーヤミーさんは、ブログで「あの清野栄一さんが普通にいて普通に恐縮した」って書いてましたよね。てっきりハウス中心だと思っていたのでレイヴシーンの清野さんの名前が出ていたことにちょっと驚いたんですけど。

YUMMY ね? (含み笑い)。普段はハウス中心のプレイですけど、実はレイヴシーンも大好きなんですよ。清野さんとの出会いはDJを始めた16才当時、レイヴやトランスという言葉を知ったばかりの頃、まだインターネットも未熟でイメージや人から聞いた情報しかなかったのに、清野さんが自分の体験としてレイヴシーンを日本語で語っている「レイヴトラベラー」という本を出していたんですよ。まだ高校生で多感な時期で「毎日退屈だ」と思っている時にその本に出会ってしまって(笑)。

ーー少し刺激が強過ぎた、とか?

YUMMY いや、これが完全にハマりました! レイヴの情報が生々しく伝わってくるメディアがその本くらいで。「私の求めている世界があるかもしれない」って。

ーーと、日々妄想する男勝りの女子高生であった(笑)。

YUMMY どっきりでしたね。海外旅行にも行ったことがないのに、レイヴ・デビューがいきなり「バーニングマン」だったり(笑)。

ーーワハハハ! それはスゴい。「バーニングマン」と言えばある意味、レイヴの最高峰と呼べる海外パ-ティですからね。知らない方のために簡単に説明すると、アメリカ合衆国ネバダ州リノ市のブラックロック沙漠において、年に一度、8日間に渡って開催されるパーティで…あっ、長いのでウィキペディアで各自調査(笑)。実はボク、まだ行ったことがないんですよ。

YUMMY レイヴとしてもちろんスゴいんですけど、大の大人が自由に自らを表現しながら遊んでいて、アメリカってスゴいなって衝撃を受けました。飛行機で空に絵を描いていたり、遊びのスケールがデカイし、「ほんとこの人たち大バカだな」って(笑)。

ーー最低な大人たちが、最高に楽しそうにしている、と。

YUMMY そうそう。バカが褒め言葉なんですよね。パーティの期間はすべて物々交換で、当たり前のようにお金を使わないルールが守られていて、普段、何をしている人たちなのか全然知らないけど、24時間遊び回っている(笑)。

ーーでも、なんでまた「バーニングマン」に行こうなんて思い立ったのでしょう。高校生、しかもレイヴ未体験で(笑)。

YUMMY キッカケは不思議で、当時は大学生、大学の教授に誘われて行くことになったんですけど、教授が急用で行けなくなり止むなく中止に…。でも、あるレセプションパーティで知り合った見ず知らずの外国人から、いきなり「お前、バーニングマン知ってるか? チケットが2枚ある。一枚はお前のだ」みたな話をされて(笑)。冷静に考えれば気持ち悪い話なんだけど、当時は「バーニングマンに呼ばれている!」みたいに勘違いして、ひとりで行ってやろうと思っちゃった(笑)。

ーーワハハハ! 「こりゃ、行くしかない」と。

YUMMY ひょんなコトから、いちばん日の出に近いブースでDJをさせてもらったんですけど、感動的でしたね。朝焼けの色が虹色なんですよ。赤が真っ赤で、青が真っ青で、虹色のグラデーションが地平線から上ってきて「わっ、ヤバい!」みたな(笑)。いままでにないくらいDJプレイに入りこんで、我を忘れるって言うんですかね、本当の意味でトランスしちゃったような、忘れられない体験になりましたね。
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