お酒と和食をゆっくりと味わうスタイルが、いま一番魅力的
写真は麻布十番の商店街を一本横に入る『麻布かどわき』のカウンター席。他、3つの個室も用意されている |
写真はコースで出される「アンキモの松葉ガニのあんかけ」。調理法にも独自のセンスが窺える |
この和食人気の牽引車となっているのが、一昨年の冬、リニューアル・オープンした麻布十番『麻布かどわき』。優しい光と木のぬくもりが感じられるカウンターと3つの個室は、高級割烹への憧れを満たしてくれる唯一の店といってもいいすぎではない。
料理は7品目から構成されるコースのみ。時期にもよるが、お通し、揚げ物、刺身、焼き物、、グラタン、肉料理。最後はトリュフの炊き込みごはんで閉める。とりわけトリュフの炊き込みごはんの人気はすさまじい。香りはもちろんのこと、ほのかに広がる醤油の焦げた味わいが印象的だ。
やはり日本酒が合うかと聞いたら、答えは「イエス」でもあり「ノー」でもあった。赤ワインならそれに合わせた味付けをするし、焼酎でもしかり。接待なのか、記念日なのか。シーンや時間帯、それに訪れる方に合わせ味や量など細部にいたるまでフレキシブルに対応してくれるという。