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80年代のBest5=日本・欧州・米国:計15本

もう一度観たい名作映画ベスト5シリーズの第3弾は、1980年代です。今回は日本、ヨーロッパ、アメリカ映画と一気にお届けします。

執筆者:中野 豊

もう一度観たい80年代のBest5は、日本映画、ヨーロッパ映画、アメリカ映画の15本を一気にご紹介したします。

スタートは、日本映画の5本をカウントダウンで。

80年代:日本映画のベスト5

マルサの女
『マルサの女』
第5位:『マルサの女』
(1987年/日本映画/上映時間:127min/監督:伊丹十三/出演:宮本信子、山崎努、津川雅彦)
・伊丹十三監督の最高作!国税局査察部(マルサ)に勤める女性が、ラブホテル経営者を脱税で摘発するまでを描いた痛快な一篇。このような硬いテーマを娯楽作品に仕上げてしまう手腕に驚きです。続編『マルサの女2』も作られました。

黒い雨
『黒い雨』
第4位:『黒い雨』
(1989年/日本映画/上映時間:123min/監督:今村昌平/出演: 田中好子、北村和夫、市原悦子、沢たまき、三木のり平)
・1945年8月6日、広島に原爆が投下されました。原爆による“黒い雨”を浴びたたために人生を狂わされた一人の若い女性とそれを温かく見守る叔父夫婦のふれあい、そして被爆後遺症に苦しむ人々の姿を静かに淡々と描いてゆく今村昌平、晩年の傑作です。

ゆきゆきて、神軍
『ゆきゆきて、神軍』
第3位:『ゆきゆきて、神軍』
(1987年/日本映画/上映時間:122min/監督:原一男/出演:奥崎謙三)
・天皇陛下に向けパチンコ玉を撃ったこともあるアナーキスト奥崎謙三が、ニューギニア戦線で起きた食人肉疑惑の真相を探るべく当時の上官を訪ね歩く姿を追う、作られた衝撃のドキュメンタリー映画です。人を追い詰める過激なまでの執念にめまいさえ感じさせられます。

となりのトトロ
『となりのトトロ』
第2位:『となりのトトロ』
(1988年/日本映画/上映時間:88min/監督:宮崎駿/声の出演:日高のり子、坂本千夏、糸井重里、北林谷栄)
・スタジオジブリの最高作は本作『となりのトトロ』でしょう。何度みても楽しく、昭和30年代を想起し、童心にかえることの出来る日本アニメーションの代表作と言っていいでしょう。

戦場のメリークリスマス
MERRY CHRISTMAS, MR. LAWRENCE
『戦場のメリークリスマス』
第1位:『戦場のメリークリスマス』
(1983年/日本=イギリス映画/上映時間:123min/監督:大島渚/出演: デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし、トム・コンティ、内田裕也、ジャック・トンプソン、ジョニー大倉)
・サー・ローレンス・ヴァン・デル・ポストの小説「影の獄にて」の映画化です。日本軍のエリート士官ヨノイと、連合軍捕虜セリアズ少佐の男色めいた関係を中心に描きます。D・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし、という畑違いの男3人を主要人物に置いた大島渚のセンスのよさと、坂本龍一の音楽は忘れることが出来ません。ガイド青春のカルト映画です。


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