ROOTS 「ルーツ」 |
さて、アメリカでの黒人の歴史を知るには大河テレビドラマ「ルーツ」が最適です。側面から描いた作品、ある時代に焦点を絞った作品には『風と共に去りぬ』、『カラーパープル』、『マンディンゴ』など枚挙に暇がありませんが、今回は白人と黒人の個人の関係をダイレクトにみつめた秀作5本をお届けします。
※物語の結末にも触れている作品もありますので、ご注意ください。
『手錠のままの脱獄』
THE DEFIANT ONES 『手錠のままの脱獄』 |
手錠を切断するには、相手を殺すことも厭わなかった二人の男が、次第に友情で結ばれていく展開は、常套手段だとはわかっていても感動的なサスペンス映画になっています。
[作品情報]
・1958年/アメリカ映画/上映時間:97min
・監督:スタンリー・クレイマー
・出演:トニー・カーティス、シドニー・ポワチエ、セオドア・バイケル
『アラバマ物語』
TO KILL A MOCKINGBIRD 『アラバマ物語』 |
1930年代の不況下、黒人に対する偏見がつよい南部のある町を舞台に、暴行の罪の黒人を弁護する白人弁護士は白人たちから白い眼でみられてしまいます。静かなタッチで正義をつらぬく独身の弁護士の姿を、まだ小さな二人の子供の目を通して描く社会性の強い涙の名作。
2003年6月、アメリカ映画協会によって選ばれた「アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100」 で、最も偉大なるヒーローが本作主人公アティカス・フィンチです。
[作品情報]
・1962年/アメリカ映画/上映時間:129min
・監督:ロバート・マリガン
・出演:グレゴリー・ペック、メアリー・バダム、フィリップ・アルフォード、ジョン・メグナ、ブロック・ピータース、ロバート・デュヴァル
次ページは、『招かれざる客』、『夜の大走査線』、『マルコムX』の3本です。