現代日本が創った原爆映画
『夕凪の街 桜の国』
7月28日より全国ロードショー公開 (C) 2007「夕凪の街 桜の国」製作委員会 |
原爆投下が個人や家族にどれだけ暗い影を落としたのか? 二つの世代の視点を通して描く秀作です。
・2007年/日本映画
・上映時間:118min
・監督:佐々部清
・出演:田中麗奈、麻生久美子、藤村志保、堺正章、吉沢悠、中越典子
・関連リンク
アメリカ制作の記録映画
『ヒロシマナガサキ』
今夏公開のもう一本、原爆をテーマにした映画が公開中です。今夏、全米でテレビ放映されるドキュメンタリーフィルムです。原爆投下から60余年経た今、まだまだ世界の多くの人々は被害の実態を知りません。本作は500人を超える被爆者に会い、取材を重ねた貴重な記録映画です。
・2007年/アメリカ映画
・上映時間:86min
・監督:スティーヴン・オカザキ
・関連リンク
被爆後遺症を描く
『黒い雨』
近年の今村昌平監督の最良の一本『黒い雨』 |
1945年8月6日、瀬戸内海の子舟にゆられていた矢須子は強烈な閃光を見ます。直後、空が真っ黒な雲に覆われ、黒い雨が降ってきます。
被爆後遺症を描いた本作の中、もの静かにその後の生活を続ける被爆者の姿は、先に逝った者たちへの哀悼にみえます。
・1989年/日本映画
・上映時間:123min
・監督:今村昌平
・出演:田中好子、北村和夫、市原悦子、沢たまき、三木のり平、小沢昭一
次ページは、硫黄島の地上戦を描いた昨年末から話題の『硫黄島からの手紙』と、大空襲の戦渦を描いたアニメーション『火垂るの墓』です。