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ハラホロヒレハレ!植木等が出世した理由

主演映画の代表的な「大出世物語」3本を中心に、昭和を代表するエンタティナー、故 植木等さんを偲びます。

執筆者:中野 豊

植木等のスーダラ伝説

ニッポン無責任時代
1962年/日本映画/上映時間:86min/古沢憲吾監督作品『ニッポン無責任時代』
昭和を代表するエンタティナー植木等さん(80歳)が3月27日に死去しました。植木等さんの在りし日のお姿を偲び、代表作をご紹介します。

植木等さん初主演映画は昭和37年に公開した『ニッポン無責任時代』。お調子者のサラリーマンが、上司にゴマをすりすり、いつの間にやら社長に登り詰めるという経済高度成長期の痛快なジャパニーズドリーム映画が大ヒットし、以降「無責任シリーズ」と題して昭和47年までに30本と量産されました。

その後の植木等さんは、斉藤耕一監督作『喜劇ここからはじまる物語』、栗山富夫監督作『愛しのチィパッパ』などに主演。名バイプレイヤーとしても、黒澤明監督作『乱』、木下惠介監督作『新・喜びも悲しみも幾歳月』、石井聰亙監督作『逆噴射家族』、大森一樹監督作『トットチャンネル』、遺作となった大林宣彦監督作『あした』など、巨匠・名匠作品に出演。

また、歌手としてもヒットメーカーで、シングルレコードの発売は50枚を超えます。中でも、『スーダラ節』を筆頭にした青島幸男作詞のヒット曲の数々は、今聴いても、新鮮な名曲です。肩の力が抜ける名調子に、疲れたサラリーマンのみなさん! 一度カラオケで歌ってみてはいかがでしょう?

『わかっちゃいるけどやめられない』、『はい、それま~でぇよ』など、植木等の歌ったヒット曲、『なんでアル、アイデアル』、『ハラホロヒレハレ』などのギャグの数々は次々と流行語となりました。

【関連コラム】
昭和「無責任男」の終演

次ページでは、植木等主演作で『ニッポン無責任時代』からの名コンビ、古沢憲吾監督作品の『日本一のホラ吹き男』、『日本一のゴマすり男』2本を紹介します。
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