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ハラホロヒレハレ!植木等が出世した理由(2ページ目)

主演映画の代表的な「大出世物語」3本を中心に、昭和を代表するエンタティナー、故 植木等さんを偲びます。

執筆者:中野 豊

ホラを吹いて大出世 『日本一のホラ吹き男』

日本一のホラ吹き男
1964年/日本映画/上映時間:93min/『日本一のホラ吹き男』
東京オリンピックの三段跳びの日本のホープだった植木等演ずる初等(はじめ ひとし)は、練習中にアキレス腱を切り選手生命が断たれます。そんな時、先祖の伝記を手に入れます。“大ボラ吹けど、必ず成功して、浪人から一万石の大名に三段出世……”との先祖の言葉に心機一転、日本一の会社に入社を決意。入社試験には失敗しますが、社長にあの手この手で近づき、遂に正社員の座を手に入れます。

軽口をたたきながらも、有言実行のモーレツ超ハードワークで、あっという間に課長に昇進。遂には入社当初から思いを寄せていた会社のマドンナ、南部可那子(浜美枝)と結婚して「はい それま~でぇよ」。

こんなにうまい話があるのか? と突っ込みを入れながらも、気分すっきりで、楽しく愉快で痛快なコメディ映画。主演の最高傑作との呼び声も高い一篇です。

よいしょし続け大出世 『日本一のゴマすり男』

日本一のゴマすり男
1965年/日本映画/上映時間:110min/『日本一のゴマすり男』
ゴマすりが出来なかったばかりに万年課長で定年を迎えた男は、息子の等(植木等)に「ゴマをすらなければ出世は出来ない」と言い聞かせます。

しかし、等は実力が一番とファイト満々で仕事に取り組みますが、努力は空回りするばかり。そんなある時、セールス・レディ眉子から「時代遅れ」と揶揄され、等は一大決心「ゴマすり攻勢」をはじめます……。

植木等のお調子者キャラが最もよく出ていた作品で、現在の視点で観ると「皮肉な寓話」に感じられます。



植木等さんの在りし日のお姿を偲び、心よりご冥福をお祈りいたします。
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