2007年 MORE10 娯楽映画・ジャンル系の5選
『ボーン・アルティメイタム』
シリーズ最高の面白さ『ボーン・アルティメイタム』 |
記憶喪失のCIAエージェント「ジェイソン・ボーン」シリーズ第3作は、原作から離れた映画オリジナルストーリーです。インディ・ジョーンズや007シリーズと『フレンチ・コネクション』やおまけに『逃亡者』をチャンプルーにしたような痛快なノンストップアクションで、もや~とした気分の時に観るといいかもしれません。ちょっと笑えて粋なラストもGood!
【作品情報】
・2007年/アメリカ映画/上映時間:115min/監督:ポール・グリーングラス/出演:マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ
『河童のクゥと夏休み』
『河童のクゥと夏休み』絵コンテ集 |
河童のクゥと小学生の少年・康一との出会いからはじまる物語は、友情、家族、思いやり、人とのつながりといった、現代日本が忘れつつある大切なことを思い出させてくれます。『E.T.』の河童版の趣きが感じられる一篇。
【作品情報】
・2007年/日本映画/上映時間:138min/監督:原恵一/声の出演:田中直樹、西田尚美
『デス・プルーフ in グラインドハウス』
『デス・プルーフ in グラインドハウス』の次に観るのは「プラネット・テラー in グラインドハウス」です! |
タランティーノ映画らしい無駄話シャワーの面白さ+カーチェイスとキャスティングがピタリと嵌った、なんちゃってB級映画!フィルムに傷をつけたりリールを飛ばしたりと、わざわざ使い古しフィルム効果を出すとは何事でしょう(笑)。1970年代ころまでのおんぼろ二番館で映画を観ていたら、晴れのシーンで雨が降る(フィルムの傷)なんて日常茶飯事でした。あぁ懐かしいっ。
【作品情報】
・2007年/アメリカ映画/上映時間:113min/監督:クエンティン・タランティーノ/出演:カート・ラッセル、ローズ・マッゴーワン
『それでもボクはやってない』
法廷エンタテインメント『それでもボクはやってない』 |
『Shall We ダンス?』の周防監督が、11年ぶりに放つ作品は「痴漢冤罪事件」をテーマに、人が人を裁くことの難しさを浮き彫りにした社会派映画です。苛立ち焦り悲しみの心理描写に観る者を釘付けにする巧みな演出は流石です。ところで、判決を含むこのラストをどう見ましたか?
【作品情報】
・2007年/日本映画/上映時間:143min/監督:周防正行/出演:加瀬亮、役所広司
『ヘアスプレー』
『ヘアスプレー』オフィシャルガイド(DVD) (日経BPムック) |
カルト映画の快作『ピンク・フラミンゴ』でその名を轟かせたジョン・ウォーターズによって映画化された1988年映画『ヘアスプレー』が、2002年にブロードウェイミュージカル化され大ヒット。2003年度のトニー賞を総なめにし、今回はメジャー映画として登場です。ジョン・トラボルタの女装がイケてましたし、確かに面白い!おデブちゃんブーム来たる?
【作品情報】
・2007年/アメリカ映画/上映時間:116min/監督:アダム・シャンクマン/出演:ニッキー・ブロンスキー、ジョン・トラボルタ、ミシェル・ファイファー
あっと言う間の10本です。みなさんがご覧になられた名作は入っていましたか?今回は、ガイドの趣味より、映画ファンの話・ブログや試写での評判などから絞ってみましたが、その他『クィーン』、『今宵、フィッツジェラルド劇場で』、『ゾディアック』、『長江哀歌』、『ディパーテッド』、『天然コケッコー』、『パンズ・ラビリンス』、『ボルベール<帰郷>』、『松ヶ根乱射事件』、『レミーのおいしいレストラン』などと悩みました……。あっ「MORE10その2」ができてしまいましたね(微笑)。
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