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トミー リー ジョーンズ『告発のとき』語る(2ページ目)

日本人を観察する宇宙人キャラで大人気の缶コーヒーCMの続投も決まり、映画『告発のとき』(6/28)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたトミー・リー・ジョーンズのインタビューをお届け。

執筆者:南 樹里

トミー・リー・ジョーンズ
アカデミー賞主演男優賞ノミネート作品『告発のとき』について語る【後編】

『告発のとき』トミー・リー・ジョーンズ直撃インタビュー
「歌舞伎や能を観たり、京都に滞在する」のが日本でのお気に入りの過ごし方

――戦争が人々の心に何を与えるかという『告発のとき』が描いているテーマについては、どう思いますか?
「この映画のテーマはすべてのアメリカ人に何らかの影響を与えていると思うよ。みんな疑問に思っている事がある。でもそれより、その疑問に答えられないという結果のほうが影響深いと思うんだ。しっかりとした基礎の部分がないまま戦争をしてしまっているから、みんな不透明な愛国心を持ってしまっていた」

――撮影中に大変だったことはありますか?
「ロケ地のアルバカーキは、とてもうるさい町だというのが一番だね。でも、サンタフェの北にあるタスーキーという小さな村でいい家を見つけた。僕と妻がニューメキシコで何度か使った家で、僕たちがとても気に入った家だったんだけど、タスーキーからアルバカーキは、車で約1時間はかかるんだ。毎日撮影で働いたからね。行き帰りを自分で2時間運転して通ったわけだ。でもその価値はあったよ。車での通勤が一つのチャレンジだったね。大変だった事はそれくらいだな」

――日本について。BOSSのCMは大人気ですよ。
「日本は好きだよ。映画のプロモーションやCMの撮影の為に行くんだけど、いつも1週間長くいて、京都に行ったりするんだ。BOSSは「人気のあるCMだ」と聞いたこともあるし(笑)。僕はサントリーととてもいい関係を築いているんだよ。だから、この関係が長くずっと続けばいいと思っている。サントリーやあのCMを作っている人達と働くのはとても楽しいよ。いくつかのヴァージョンの中で、悪い映画でサムライを演じるシーンがあったんだけどあれは楽しかったな(笑)。実はBOSSのCMは、日本でもアメリカでも撮影をしてるんだよ」

――最後に、観客にメッセージをお願いします。
「映画を観ていくうちに段々と登場人物達との共通点を見つけるようになっていくと思うので、できれば2回以上観てほしいね。2度目はもっともっと良くなっていくと思うよ。登場人物達が感じている事は、アメリカ人がみんな感じている事なんだ。映画を観て、こういう問題について一度は考えてほしいと思います」

Interview with Tommy Lee Jones on [In The Valley of Elah]

『告発のとき』トミー・リー・ジョーンズ直撃インタビュー
2008年6月28日[土]より有楽座ほか東宝系にてロードショー

『告発のとき』
[In The Valley of Elah]
製作・監督・脚本:ポール・ハギス『クラッシュ』
出演:トミー・リー・ジョーンズ、シャーリーズ・セロン、スーザン・サランドン、ジョナサン・タッカー、ジェイソン・パトリック
2007年/イギリス、カナダ合作映画/2時間1分/配給:ムービーアイ
公式サイト:http://www.kokuhatsu.jp/

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