『築地魚河岸三代目』大沢たかお直撃インタビュー【後編】
--そのほかにご出演を機に魚に対する見方など何か変わりましたか? 大沢たかお:父方の祖父母が魚河岸で働いていたこともあってか、僕自身は元々魚好き! 釣りもしていましたから。僕は川釣り、兄貴は海釣り。先日も兄貴が鯛(タイ)を釣ってきて、自分で捌(さば)いていました。 --福岡では美味しいお魚を召し上がりましたか?また劇中の料理で美味しかったのは? 大沢たかお:美味しい魚を食べたと思いますよね。でも博多で食べたのは美味しいモツ鍋でした(笑)。劇中の料理は、監修の方のお陰でどれもすごく美味しいんです。特に美味しかったのは、小料理屋「千秋」の「きんめの煮付け」。 --伊東四朗さんとは初共演ですよね。どのようなところに刺激を受けましたか?
大沢たかお:そうなんです、初めて。ものすごく良い方なんですけど、緊張しました(笑)。とても真摯に演技に取り組まれるんです。控え室では、きさくで、すごく面白い話をいっぱいしてくれる。でもセットに入ると無口になる。そのフッと変わる様はすごい! と思うし素敵でした。僕はスタッフに呼ばれてから立ち位置につく感じなんですけど、伊東さんは呼ばれる前にスッと立ち位置にいらっしゃるんですよ。 --シリーズ化が決定し、伊東さん演じる義理の父と旬太郎は今後どうなるんでしょう。 大沢たかお:これから? うーん、なかなかうまくゆかないんだろうなあ(笑)。旬太郎は相変わらず熱い言動をとるけど、完全に空回りするでしょうし。ずっとうまくいかない! そんな気がします。旬太郎の母親やライバルが登場するかも、って。どうなるんでしょうか(笑)。 --ますます旬太郎ガンバレ!ってなりそうですね。ところで、最近映画のプロデュースを経験されたようですが。 大沢たかお:プロデュースに関しては、人間って限りがあるので可能性があるならトライしたいな、と思うようになったんです。作品にとって良いことであれば、するべきだと。映画に育ててもらった僕流の恩返し。ただ、自分はしたくないことはしない性質なので(笑)。 --40歳になられたことと関係あるのでしょうか? 40代の過ごし方について伺えますか。 大沢たかお:まさか自分が40歳を迎えるとは! って感じ(笑)。『築地魚河岸三代目』は何年か前だったら、お断りしていたかもしれない。今回引き受けたのは、枠に囚(とら)われずにやっていきたい! と思ったからです。40歳は「不惑」って良く言い表した言葉ですね。20代、30代でいろいろ壁にぶつかったり転んだりしてきたことが血となり肉になった。ようやくそれを仕事なり人生にぶつけていけるな、って心から思えます。だから自分が一番ドキドキしています。 --となると、いつかは監督も? 大沢さんの世界観をぜひ見てみたいです。 大沢たかお:監督ですか!? 本当によく聞かれるんです(笑)。 --では、これからもスクリーンに映るステキな大沢さんを楽しみにしています。本日はありがとうございました。 大沢たかお:はい(照笑)、ありがとうございました。 |
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