『魔法にかけられて』来日会見
3月3日には、ロバートを演じた俳優のパトリック・デンプシー(「グレイズ・アナトミー」『フリーダム・ライターズ』)とケヴィン・リマ監督(『ターザン』『102』)、そして音楽界の巨匠アラン・メンケン(『美女と野獣』『アラジン』)が揃って来日し、記者会見が行われました。 「脚本を一読して素晴らしいアイデアだと思いました」と語るパトリック・デンプシー。「特に祖父母、父母と子どもといった三世代が一緒に鑑賞してもマジカルな体験ができます。大人は自分の子供時代に思いをはせることになるでしょう」と観客が魔法にかかって劇場を去る本作の魅力を教えてくれました。 監督も「世界各国でのヒットは、観客が映画の世界にはいりこみ現実逃避できること。誰もが魔法にかかった気分で劇場を後にするのです」と自信を持って語ります。とはいえ製作は容易ではなかったとのこと「ミュージカルにアクションに、コメディにロマンスとふんだんにあり、まるで5本の映画を一緒に撮影していた感じです(笑)」。 実は、監督は劇中の人気キャラクターであるシマリスのピップの声を担当。会見中にピップの声をリクエストされると快く披露。さらにはピップの声で質問に答えるサービスっぷり。一応文章――「仕事が終わったら家に帰ります」的なコメント――になっているのですが、ユーモアを交えて「では、いまの言葉を私が通訳しましょう」と自ら言い換えるなどエンターティナーぶりを発揮し、会見場を“魔法”にかけちゃいました。 音楽は『魔法にかけられて』の3曲で本年のアカデミー賞歌曲賞候補となったアラン・メンケン。これまでにも同賞に何度もノミネートされ2度受賞しています。匠は名曲誕生の秘訣を語ります「実写でもアニメでも作曲する作業は同じです。大切なのは、キャラクターを生かして物語を的確に伝えること」。多くの人の心をとらえる音楽には、やはり明確なコンセプトの基に成り立つんですね。 『魔法にかけられて』のタイトルにちなんで「もしもご自身が魔法にかけるとしたら?」と問われたパトリック・デンプシー。「ディズニーの世界のなかでのことだから……それに僕は結婚しているからね。でも個人的に魔法を使えるのならば、世界から戦争をなくす魔法をかけると思うよ」と誠実な人柄どおりの答えをさわやかに回答し女性記者を虜にしていました。
『魔法にかけられて』は、3月14日“ホワイトデー”公開。 [ENCHANTED]Tokyo Press Conference |