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北野武インタビュー天才たけしの頭脳に潜入(6ページ目)

『監督・ばんざい!』がオイラのターニングポイントになると公言した北野武。直撃インタビューを通じてたけしの脳に潜入。「全キャリアをすっ飛ばした」と話す13作目と今後の構想を笑い満載で語る【独自写真掲載】

執筆者:南 樹里

天才たけしの頭脳に潜入
北野武監督『監督・ばんざい!』インタビュー

天才たけしの頭脳に潜入『監督・ばんざい!』北野武インタビュー
「コマネチ大学数学科」は木曜深夜フジテレビで放映中
Q:「たけしのコマネチ大学数学科」を拝見して以後、映画の見方が変わりました。病院の電子カルテのPC画面に、なぜか因数分解?! 二次方程式風なものが見えました。

北野武監督:あー、うん。あれは分かんないでしょ、ローレンツ変換。要するに、重力による空間のゆがみの計算式が書いてあるんだ。

Q:ほかに、これに気づいたらスゴイ!的な数字絡みの演出はありますか?

北野武監督:基本的においらのフィルム編集は奇数秒なの1,3,5,7って。1+3=4で2の二乗でしょ。1+3+5=9は3の二乗、そうカウントしてくんだけど。
奇数配列つぅーのがあって。ヘンなことを言うと「ウラン235」(※原子力発電の燃料に使われる唯一天然に産出する核分裂核種)は奇数なのね、中性子が一個入ると偶数になって分裂するから核分裂になる。奇数は一瞬にして割れる余技を持ち、偶数は端から割れて固まり広がらない。

見る人たちは奇数で構える。けど、何かあった時にはエクスプロージョンする。計算してないけど、カウントとってみると割かし奇数秒だね。大学(=明治大学工学部)は理系だったから無理しているわけじゃなくて、数学とか、好きなんだ。

※画像クリック
天才たけしの頭脳に潜入『監督・ばんざい!』北野武インタビュー
・遊び心
天才たけしの頭脳に潜入『監督・ばんざい!』北野武インタビュー
・編集の極意(2)

天才たけしの頭脳に潜入 北野武インタビュー

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