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北野武インタビュー天才たけしの頭脳に潜入(2ページ目)

『監督・ばんざい!』がオイラのターニングポイントになると公言した北野武。直撃インタビューを通じてたけしの脳に潜入。「全キャリアをすっ飛ばした」と話す13作目と今後の構想を笑い満載で語る【独自写真掲載】

執筆者:南 樹里

天才たけしの頭脳に潜入
北野武監督『監督・ばんざい!』インタビュー

天才たけしの頭脳に潜入『監督・ばんざい!』北野武インタビュー
たけし人形と一緒に ※合成写真
Q:映画を愛するすべての人へ、ってことで?

北野武監督:おいらぐらい映画に対して冷たいヤツはいないと思うよ。黒澤(明)さんとか、映画を愛するでしょ。おいらは『どうせ映画じゃないか』って思ってる。一般的にLOVE(ラブ)とLIKE(ライク)なら、おいらはHATE(ヘイト)
だからこれだけ当たんない映画を平気で作ってきたってのはあるね。興行的に一作しか当たったことがない(苦笑)。

Q:周りがついてこないだけでは?

北野武監督:そう思いたいけどさあ。実際に映画館の興行を見ると『こんだけ』って思うわけ。タイトルを聞いただけで、どんな映画か分かるようなやつとか『なんでこんな映画に人が?』って。
「その映画は泣けるんですか?」ってわけの分からない質問する人がいるしさ。『そういう人に対して映画を作るようにはなりたくない!』って自負はあるのね。

でも「じゃあアンタ、客が入る映画ができる?」って聞かれると『そう言われればそうだな』って思うわけ(笑)。『監督・ばんざい!』は「おいらにだって、これぐらいできる!」って撮った。で『やっぱダメだ』って失敗するのが映画。それでお笑いに逃げちゃってる。

※画像クリック
天才たけしの頭脳に潜入『監督・ばんざい!』北野武インタビュー
・ターニングポイント
天才たけしの頭脳に潜入『監督・ばんざい!』北野武インタビュー
・キャリアを捨てた?!

天才たけしの頭脳に潜入『監督・ばんざい!』北野武インタビュー『監督・ばんざい!』
※第60回カンヌ国際映画祭記念・短編作品『素晴らしき休日』、同時上映決定

2007年6月2日[土]キタノタイムズスクエアほか全国ロードショー
2007年/日本/1時間44分/東京テアトル、オフィス北野配給
公式サイト:http://www.office-kitano.co.jp/banzai/

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