『蟲師』記者会見
動物でも植物でもない生命体=「蟲」の生態を解明し、蟲が引き起こす不可思議現象を鎮め、人間との共生を促がすべく跋渉(ばっしょう)する蟲師・ギンコにオダギリジョー。原作者たっての希望もあり実現したキャストだけに妙味を発揮する。 「ギンコを演じられたことは運が良かったと思います。電柱・電線のない場所に行くまで片道1時間以上とか、その時は日々大変。でも今振り返るとスタッフとも家族のようで、ピクニックのように思えます。僕は監督の音楽の使い方が特に好きです。音響のいいところで観て下さい」。独特の個性で人気あるオダギリ「実は、(ギンコのような)銀髪は20歳頃にも一度経験があります」という。この日、襟元にはナイフの刃!というこれまた個性的なジャケットをお召し。 蟲に取り憑かれた家に生まれた淡幽(たんゆう)を演じたのは日本映画界期待の女優・蒼井優。蟲に身体を侵食されながらも、文字でその力を封じてきた。彼女が指先で蟲の記録を取ると、それが文字の墨となって体から出て行くのだ。 「わたしは難易度の低いロケ場所の撮影でした(笑い)。で着物を着たままで浴槽に浸かる場面があるのですが、浸かっては出て、着物を乾かして、というのを繰り返しました。ご覧になるときは、リラックスして、広がる世界を受け止めて下さい」。 虹の蟲を追いかけ、ギンコと旅程を供にする虹郎(こうろう)を演じたのは実力派俳優・大森南朋。 「人間味のある地に足がついたキャラというポジションでした。撮影場所にたどり着くまでがキツくてすっころんで、足を擦りむいたり……。天気にも泣かされまて、それでショゲることもありました」と苦笑い。「日本映画では、あまり観られない雰囲気なので、海外での反応は楽しみ」。プロデューサーによれば25カ国以上からオファーが寄せられているといいます。 『AKIRA』『スチームボーイ』で熱狂的ファンを持つ大友克洋がメガホンを握った。実写映画を手がけるのは『ワールド アパートメントホラー』(1991)以来。 「原作は自分にない感覚がある不思議な世界。アニメは描いて面白いものをつかいますが、実写では役者が占めるものが大きい。なのでロケハン(撮影場所)を重要視しました。100年前の日本はまだあるのか?と思いましたがロケハンをして「朱雀池(滋賀県)」があったことでいける!と思いました」と、ややうつむきかげんでポソリポソリと話す姿が印象的。 大友監督のアニメ好きな南。映像化不可能とされたコミックの持つ世界観に興味津々です。懐旧の情がわく独自のリズムと映像美に酔いしれたい1本。 鑑賞後、脳は蟲世界(ワールド)に侵食され、ついついコミックを購入しちゃいました。ほかのお話もこうした実写で見てみたい!と思わされました。 ⇒『蟲師』ストーリー |
『蟲師』 ©2006「蟲師」フィルムプロジェクト |
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