◆ニューヨーク「ハザード」体験談◆
―南:シンもハザードな体験をしましたが、撮影中のハザード話を教えていただけますか。満載だったそうですね。
園監督:見えないところでヤバイこといっぱい起きていた。銃撃戦を撮影して、撤収した3分後に本当の銃撃戦が起きた、とか。クランクアップしたとたん目の前が火事、とか。
―南:どちらの場所でクランクアップだったんですか?
園監督:あのゴミ山のところ。3人が突っ走ってパトカーから逃げるのが最後。「カット」って声をかけたら…。
ジェイ・ウエスト:燃えていた(笑)。
園監督:そう、いきなり燃え出した(笑)。俺ら関係ないよねっ、何もやってないよな、て言ったけど俺らしか居ないし(笑)。消防車も来ちゃって、どうみても怪しい人たちだった。あとさ、宿泊しているホテルの前でガス爆発もあったでしょ?
ジェイ・ウエスト:え、知らない。
園監督:俺も寝ていたから見てはいないけど。地下のガス管からみたいで、ドーンって爆発して映画みたいに車も宙に飛んだって。
ジェイ・ウエスト:車といえば。オープンカーで橋を渡るところで元基(=タケダ役)が運転していたんだけど「もう一回」ってことで、Uターンして戻らなくちゃいけないわけ。そしたら黒人の車と接触事故起こした。
園監督:(笑いまくり)
ジェイ・ウエスト:そしたら2人の黒人が降りてきて、シンもタケダも「・・・」みたいな。仕方がなくて俺が「今、映画の撮影してて…」って取り成したけど、1人が「俺も出てー」って言い始めて。でもスタッフの車は先に戻っちゃって、いないし…。あの時のタケダの顔ってば、青ざめるを通り越して真っ白だったね。あれもヤバかった。
―南:皆さんも車も無事だったんですか。
園監督:うん、大丈夫だった。でも全部、危機は逃れたから、神様がついていてくれたみたい。そういったヒヤッっとした話はメイキングとしてDVDに入れるから。
ジェイ・ウエスト:まだあるよ。ハーレムで撮影しているときにシンとタケダの3人で道に立っていたんだけど、周りは黒人だらけで日本人は俺らだけ。そしたら男がスッーと寄ってきて「マリファナ買わない?」って。スタッフは反対側に居てカメラを回していたから。買ったら居なくなると思ったから、「じゃ、買うよ」って。
―南:お買い上げ?
ジェイ・ウエスト:ところが財布を持っていなかった。あとで戻ってくるから、って別れた。
園監督:そんなこともあったな。でも本編には入ってないよ。
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