2006春夏ホラー☆コレクション(5ページ目)

『ディセント』（2005）[THE DESCENT]

(C) CELADORFILMS 2005

ヨーロッパ全土を震撼させた、心臓停止の急降下＜ディセント・ショック＞日本上陸

【ストーリー】不幸な出来事がサラを襲ってから一年が経ち、冒険旅行仲間のジュノが恒例の企画―アパラチア山脈の国立公園内の洞窟探検をたてる。集まったメンバーは、サラ、ジュノ、ベス、レベッカとサムの姉妹、ホリーの6人。ジュノの案内で巨大な洞窟に降り立つと、そこは迷路のように奥に奥にと続いていた。が、楽しい冒険旅行も崩落で帰路が断たれたことから、一変……。

【トリビア】
＋本作でブリティッシュ・インディペンデント映画賞の最優秀監督賞を受賞。またEMPIRE誌では2006映画賞ベストホラー大賞を受賞。
＋ケイビング＝日本洞窟学界の後藤氏によれば、洞窟の暗闇や崖・斜面といった障害物を乗り越え、ツララ／鍾乳石に飾られた空間にたどり着く行動
＋女優陣には洞窟内の恐怖を秘密にして撮影
＋メイクアップはMAC
＋ショートヘアがとってもよく似合っているホリー役のノーラ・ジェーン・ヌーンは本作のためにロングヘアをカットした
＋医学生のサム役（マイアンナ・バリング）の実父は外科医

【感想】「オバケ屋敷」と「ジェットコースター」をあわせたような映画です、とアナウンスが。まさにその通りです。オバケの登場にビクッとするようにブルリと震撼。それと乗り物に乗った時、バーにガッシ！と、しがみつきながらも高揚感で思わず笑ってしまう……そんな感じ。闇のブキミさは、その場にいるかのよう。最初の場面で誰もが＜ある事＞に気づくのに、メインとなるサラだけが気づいていなくて、それが後半になると……。

それにしてもジュノはルーシー・リュー系だし、アドレナリン・ジャンキーな女性揃いだこと。と、同時に逞しさに笑うことも。暗闇でのダッシュは厳禁と肝に銘じ、アウトドアに医師の友人は必須ねと覚えておく、と。[2006/3/29]