『ダーク・ウォーター』を観ました
なぜ、この部屋だけが――?その滴に触れれば、全政界は恐怖に染まる。
『ダーク・ウォーター』(2005)[DARK WATER]監督はゴールデン・グローブ賞など数々の受賞を果たした『セントラル・ステーション』や、チェ・ゲバラの若き日を描いた『モーターサイクル・ダイアリーズ』の成功、『ビハインド・ザ・サン』によって、今や世界から熱い注目を浴びるブラジル人監督ウォルター・サレスのハリウッド進出第1作品は、日本の『仄暗い水の底から』のリメイク。 <<1974年、シアトル―5歳のダリアの姿。そして2005年、ニューヨーク。マンハッタンを望むルーズベルト島。離婚調停中のダリア(ジェニファー・コネリー)は、傷心を抱え、5才の娘セシリア(アリエル・ゲイド)と共に、あるアパートに引っ越してきた。新生活が始まったその日、ダリアは寝室の天井に染みを見つける。やがて、染みは滴を生み出して床に落ち始めた。染みは日を追うごとにジワジワと広がり、水滴は床を濡らし続ける。この水滴こそ、その後母娘に襲いかかる想像を絶する超常現象―恐怖と戦慄の前兆であった…。>> 『リング』『ザ・リング2』 『THE JUON/呪怨』とジャパニーズ・ホラーがハリウッドで評価され、ゲンキに頑張っている。『またか』と思われるかもしれないが、今度は『ダーク・ウォター』が日本公開となる。リメイクされた中で、一番心理描写を良くあらわしていると思います、高評価。そのため『仄暗い水の底から』と比較することなく見る事ができました。個人的に、こちらのほうが好きです。舞台となったマンションや水の扱い方、色使いはこれまでのハリウッド・ホラーとは一線を画している。心理的障害を抱えた登場人物たち―なかでもダリアを演じたジェニファー・コネリーがいいのだ。『ビューティフルマインド』はもちろん、『砂と霧の家』、そして本作と見る者の目を惹きつけて離さない。セシリアを演じたアリエル・ゲイドの外見の可愛さはかかせないし、彼女の欲求が問題のマンションに引っ越すきっかけに…。そして架空(実は違う)の友達と交流しはじめる。 スタッフもあげておこう―脚本は『フロム・ヘル』のラファエル・イグレシアス、音楽は『マルホランド・ドライブ』のアンジェロ・バダラメンティ、撮影は『オール・アバウト・マイ・マザー』のアフォンソ・べアト、編集は『シティ・オブ・ゴッド』のダニエル・レゼンデ。ウォルター・サレスは今後も要チェックの監督だ。[2005/8/3] |
『ダーク・ウォーター』 (R-15) |
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