『コラテラル / COLLATERAL』トム・クルーズ-フォト・ギャラリー
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『コラテラル』マイケル・マン監督来日会見
「こんにちは。今回で4度目の来日になります。普段は、カメラの後ろ側にいるので、今日はなんだか落ち着かない気分です(笑)」と意外にも少々、緊張気味?なマイケル・マン監督。そんな言葉とこれまで手がけた作品のギャップが何ともいえない。『ラスト・オブ・モヒカン』(1992)、『ヒート』(1995)、『インサイダー』(1999)、『アリ』(2001)、とどれをとっても男達が繰り広げる、濃密なドラマ、スタイリッシュな映像が絶賛される名監督なのだから。
さて『コラテラル』は、全体の80%をデジタル(*高解像度カメラ)で撮影。残りを従来のフィルムで撮影したマルチメディアな作品。そういったことからロサンゼルスの夜の景観、のなかでもオレンジ、黄色といった色彩を別のレベルで表現しているので、そういったことにも注目して見てほしい作品です。
■■10月21日(木)『コラテラル』マイケル・マン[Michael Mann]監督来日会見(1)■■  | |
Q:ロサンゼルスでの夜間撮影について?  | マイケル・マン監督:「この企画に取り組むにあたって夜を生き生きとした「生き物」のように映すことができなければ映画製作自体をやめようと思っていました。そのために光量がほとんどないような暗闇でも撮影できる特殊なハイ・ディフィニションなビデオカメラを開発しました。大きなスクリーンに映す劇場用映画だから、ビデオの解像度の問題を克服しなければならなかったのです。またビデオカメラを使うことで、フィルムでは表現できないような感情的なディティールも撮ることに成功しました。」 (『ヒート』の銃撃戦の時のようにワンブロックを貸し切って?)「いや、実はロサンゼルスという街でロケ撮影するというのは、それほど簡単なことじゃないんです。 今回は高速道路を封鎖して撮影するのが何よりも困難でした。私の出身地のシカゴなら、ロサンゼルスよりずっと自由に撮影させてくれるんだけどね(笑)。」  | 
Q:初の悪役、トム・クルーズさんにどんなリクエストを?  | マイケル・マン監督:「実は最初、トムは悪役をやることに躊躇していました。それを一所懸命に説得したんです。アル・パチーノだって、ロバート・デ・ニーロだって、スティーヴ・マックイーンだって、みんな悪役に挑戦してるだろ?ってね。だから今度は君の番だと。それでトムは、じゃあ、やってみよう!となりました。彼は、「明日9時にここに来てくれ」というと、絶対に9時15分前には現れるんだ。本当に仕事を愛している人間だね。 
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「ヴィンセント(トム・クルーズ)は、反社会的な殺人者ではあるけれど、なぜ彼は殺人者になったのか? 彼の人生にどういうことが起こったのか?といった人間性の部分に私は興味を注ぎました。俳優は劇中の人物を演じるために、自分の過去の経験と照らし合わせながら演じるもの…今回はトム自身のダークな部分を引き出す必要があったわけなんだ。初めてダークな部分を演技に引き出したことになる、でもそれは俳優として非常に勇気のいることです。」





