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秘密の手紙が勇気と幸せを運ぶ 『Dearフランキー』(2ページ目)

6/25[土]~公開の『Dearフランキー』は『オペラ座の怪人』等のジェラルド・バトラー氏が『脚本にほれ込んだ』イギリス発の珠玉の物語。初監督とは思えない出来上がりでカンヌ映画祭上映でも大喝采。超オススメです。

執筆者:南 樹里

▼『Dearフランキー』 南樹里の試写コメ[2005年6月6日]

ジェラルド・バトラー氏の来日PRによって公開が知れ渡った感はあります。映画の方は、今年見ておくべき一本。いえ生涯に一度は見ておきたいですね。初監督作品ながら、映像の美しさ、風景のとらえかたなどは、写真家をめざしていたことの影響が大きいのだと思います。1コマ1コマをきりとっても絵になるってこと。それはスタンリー・キューブリック監督といった写真の経歴がある映画監督たちと共通するところ。それに、どうも<初>長編映画だと、力入りとなり、あれもこれもとなりがちなのですが…非常によくまとまっているのです。最近、日本で紹介される輸入映画では初監督ものながら見ごたえのある作品が多いのです。この『Dearフランキー』は、その中のひとつですね。

「ストレンジャー」という名前のない人物を演じるジェラルド・バトラーさん。最後の最後までこのひとは誰なんだろう?そしてリジーを見つめる瞳に込められた思いは恋?それとも…。そしてフランキーの最後に紹介される手紙が涙を誘います。家族の絆を考え心が洗われ…もたらされる笑いによって心温まるお話なのです。多くの女性のハートをつかむと思います。

製作陣はリジー役に世界的に知名度の高い女優(『タイタニック』のケイト・ウィンスレットさんとか)を起用したがったそうですが、結果からしてエミリー・モーティマーさんでよかったのだと感じました。


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