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世界をまたにかけた冒険映画 ジャッキー・チェンの[80デイズ]

11月6日(土)~公開の『80デイズ』。1956年の『八十日間世界一周』のリメイクということで話題。手がけた監督の思いは、ユーモアのセンスで大河叙事詩を撮ることだった。シュワちゃん知事就任直前の出演作。

執筆者:南 樹里

人類未踏の壮大な旅『80デイズ』!

最もよく知られているのは、アカデミー賞5部門受賞に輝いた1956年の映画『八十日間世界一周[Around the World in 80 Days]』(マイケル・アンダーソン監督)でしょう。有名スターを総動員し、そのテーマ音楽をきいただけで壮大な旅を想像しちゃいます。原作者はジュール・ヴェルヌ[Jules Verne]。1828年、フランスの港町ナントで生まれたジュール・ヴェルヌ、あることから空想の中での旅を得意とするようになり『八十日間世界一周』や『地底旅行』『海底二万里』『神秘の島』『十五少年漂流記』など、数々の冒険小説で世界中の人々に親しまれれている。

↓『80デイズ』公式サイト↓『80デイズ』(2004)[AROUND THE WORLD IN 80 DAYS]人類未踏の壮大な旅2004年11月6日 東京[渋谷東急]ほか 全国ロードショー
世界10カ国以上を駆けめぐったロケ撮影ロケーション・ハンティング[ロケハン]に15日間で18カ国タイ(バンコク、プーケット、クラビ)、ベルリン、パリ、オーストリア、英国(コーンウォール)、香港、カリフォルニア(砂漠地帯)、中国(万里の長城)
『80デイズ』(2004)[AROUND THE WORLD IN 80 DAYS]世界をまたにかけた冒険映画、ファミリー映画に参加できて、本当にハッピー-ジャッキー・チェン-

誰もが大喜びで参加したドリーム・プロジェクト『80デイズ』フランク・コラチ監督の思い

本作の舞台である19世紀後半の英国では、前世紀から始まった産業革命によってテクノロジーが大きく進歩しつつあった。原作では謎の多い裕福な紳士として描かれているフィリアス・フォッグを、ちょっとエキセントリックな発明家にするというアイディアについてフランク・コラチ監督は、「僕は、自分が小さい頃に観て育ったような、とても想像力あふれる映画を作りたいと思っていた」と語っている。監督が観て育ったのは「007」シリーズ。そこに登場する様々な発明品が大のお気に入りだった。「よし、フィリアス・フォッグを発明家にしよう、そうすればああいう素敵な小道具を、僕らも創ることができるじゃないか、って思ったのさ。フィリアスを、時代を先取りしている人物にすることで物語に僕ら流のワクワクドキドキを付け加えよう!というわけなんだ」。

『80デイズ』(2004)[AROUND THE WORLD IN 80 DAYS]

『80デイズ』ストーリー

19世紀末、英国ロンドンのイングランド銀行に、白昼堂々一人の泥棒ラウ・シン(ジャッキー・チェン)が侵入する。賊は軽業師のような身のこなしで脱出すると、追いかけてくる警官たちからまんまと逃れ、忽然と姿を消してしまう。 さて、この男ラウ・シンがたまたま身を隠したのが、空を飛ぶ夢にとりつかれた発明家フィリアス・フォッグ氏(スティーヴ・クーガン)の屋敷に植わった木のこずえだったことから、この奇想天外な物語は始まる。フォッグ氏は、彼の実験台になることを拒む使用人に逃げられたところ。そこへ頭上から落ちてきたのがラウ・シンである。彼を雇うことにしたフォッグ氏は、早速、人類初の時速80キロ突破を目指す実験を開始する。王立科学アカデミー長官のケルヴィン卿(ジム・ブロードベント)は、イングランド銀行に預けていた翡翠の仏像が盗まれたと知ってカンカンになって怒る。そこへ現れたのは、仏像をケルヴィン卿にもたらした、中国人のファン将軍(カレン・ジョイ・モリス)。彼女は、この貴重な仏像と引き換えに大英帝国の軍事援助を求めていたのだった。だが仏像が戻らない限り、ケルヴィン卿に取引の意思はないと知った将軍は、部下たちに捜索開始を命令する。ラウ・シンは、パスパルトゥーと名乗り、フォッグ氏の新しい使用人となった。その目的は…。

原題:『AROUND THE WORLD IN 80 DAYS』 日本語版字幕翻訳者:林完治■スタッフ監督:フランク・コラチ『ウェディング・シンガー』、脚本:デヴィッド・ティッチャー&デヴィッド・ベヌロ&デヴィッド・ゴールドステイン、音楽:トレヴァー・ジョーンズ■キャストジャッキー・チェン『メダリオン』、スティーブ・クーガン『24アワー・パーティー・ピープル』、セシル・ド・フランス『スパニッシュ・アパートメント』、アーノルド・シュワルツェネッガー『ターミネーター』シリーズ、キャシー・ベイツ『アバウト☆シュミット』[2004年/アメリカ/2時間1分]配給:日本ヘラルド映画

※著作権は撮影者・南樹里及びオールアバウトに帰属します。※記事・画像の使用は、版権を有する映画配給会社等の許諾を得て掲載しています。※記事・画像の使用・転載は、営利・非営利を問わず禁止です。※リンクは、大歓迎です。詳細は右上の▲リンクをご覧下さい。

2004年秋映画を勝手に厳選

『80デイズ』の上映時間を調べる▼南の試写コメ『80デイズ』マイケル・アンダーソン監督の『八十日間世界一周[Around the World in 80 Days]』は旅好き南にとって大好きな作品。だからテーマソングを聞くだけで・・・・・気分。「兼高かおる世界の旅」、テレビ東京「午後のロードショー」(最近、変更になっちゃたみたい)でも流れているアレ。『80デイズ』はバハメンの♪「イッツ・ア・スモール・ワールド」。それをリメイク…しかし主演はジャッキー・チェンということでテイストは違うけれど。ジャッキー・チェンは『メダリオン』のPR来日の際にも語っていたけれど、ご本人が多忙で『八十日間世界一周』な方ですからね~。ナント総製作費120億円…ロケ(がいのある美しい)景色と都市を映す前のイメージ画も繊細なタッチ。アーノルド・シュワルツェネッガーとキャシー・ベイツのなりきり度はププッと笑えます。木材は燃やすのではなく…それもあり! で、映画は楽しかったかって? はい、楽しみました。
[2004年9月10日 @日本ヘラルド映画試写室]

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