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スパイク・リー監督『25時』

1月24日(土)~公開。映像化困難と思われたデイヴィッド・ベニオフの傑作青春小説に9.11を追加し映画化。『シービスケット』のトビー・マグワイア初プロデュース、主演はエドワード・ノートン。

執筆者:南 樹里

25時←公式サイト
俺に残された 最後の自由な24時間25時モンティとその愛犬、ドイル(犬種:ピットブル、闘犬)
ニューヨーク。モンゴメリー“モンティ”・ブローガン(エドワード・ノートン)はブルックリンで暮らすドラッグ・ディーラー。ある夜、相棒のコースチャ(トニー・シラグサ)と車を走らせていると、瀕死の状態で地面に横たわっている犬を発見する。血だらけでおびえながら噛み付かんばかりに吠えかかる犬…コースチャの反対をよそに、モンティは車のトランクにその犬を押し込めその場を立ち去る。ある静かな朝。公園のベンチに座ってハドソン川を眺めているモンティ。傍らには以前に助けた犬ドイルの姿がある。そこへひとりの男が現れ「粉を売ってくれ」とモンティに懇願する。「110丁目へ行け」とモンティは男を一掃する。「俺はパクられたんだ。もう終わり、ゲームオーバーだ」と。麻薬捜査局により逮捕されたモンティは父親の店を担保に執行猶予中の身だが、ついに明日、収監される。残された最後の自由な24時間がはじまろうとしている。
25時
モンティはドイルと一緒に、慣れ親しんだニューヨークの街を彷徨う。懐かしの母校コヴェントリー高校では、幼なじみのジェイコブ・エリンスキー(フィリップ・シーモア・ホフマン)が英語の教師をしている。モンティは授業中のジェイコブを呼び出し、今夜、いつもの店で待っていて欲しいと告げる。そんなふたりに色っぽい視線を向ける女生徒メアリー・ダヌンツィオ(アンナ・パキン)。ジェイコブは、彼女の大人を誘惑するような外見と言動に悩まされていた。教師が生徒を好きになることなど許されないとはわかりつつも、どんどん夢中になる気持ちを止めることもできない。ニューヨーク証券取引所。ここは、モンティのもうひとりの親友である敏腕株式ブローカーのフランク・スラッタリー(バリー・ペッパー)の戦場だ。ジェイコブからの今夜の誘いの電話も適当に聞き流し、仕事に集中するフランク。自分独自のセオリーだけを信じ、上司の警告を無視して1億ドルもの金を投じ、モニターをジッと睨みつける…オフィスを震わすような激しいどよめきの中でその大きな賭けに勝利すると、フランクはニヤリと笑みを浮かべ、ひとり喜びをかみしめる。人生の崖っぷちとも思える状況に立ってしまったモンティ…最後の自由な24時間をどう過ごすのだろうか?
1月24日(土)~恵比寿ガーデンシネマにて公開。
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