▼ストーリー物語は、ル・マン24時間レースでミシェル・ヴァイヨン(サガモール・ステヴナン)がリーダー・チームとデッドヒートを繰り広げ事故を起こす夢を見た母、エリザベスがショックで目覚めるところから始まる。ミシェルは自分がル・マンに出る予定がないこと、リーダー・チームがボスの死後レースに出場していないことから、夢で見たようなことは起こらないと言い母を安心させる。
デイヴィッド(スコット・スラン)の車は、宿敵であるボブ・クレイマー(フランソワ・ルヴャンタル)とその助手、ホーキンスの車を制して優勝する。2位は同じヴァイヨン・チームでミシェルの親友スティーヴ・ウォースン(ピーター・ヤングブラッド・ヒルズ)、3位はスティーヴと恋仲の美人女性レーサーのガブリエル(アガト・ド・ラ・ブライユ)である。
ミシェルの父、アンリはヴァイヨン・チームが次回のル・マン24時間レースに出場を発表し、チームのメンバーを喜ばせるが、悪夢の実現を恐れるエリザベスの顔は曇る。アイスランドでのラリーでは、ヴァイヨン・チームでル・マン出場を夢見るデイヴィッドがレースに挑む。しかし、クレイマーとのデッドヒートでコントロールを失ったデイヴィッドの車は、彼を乗せたまま爆発炎上する。デイヴィッドの埋葬で悲しみにくれる妻のジュリー(ディアーヌ・クルージェ)をなぐさめるミシェルたち…。
ル・マン24時間レースのスポンサー向けパーティで、ルース・ワン(リサ・バルブシャ)率いるリーダー・チームが5年の沈黙を破って次回のル・マンに再登場することが発表される。かつてリーダー・チームのボスだったルースの父は宿敵アンリに一度も勝つことができぬまま他界した。そのためにルースは復讐に燃えている。そしてもう一人、違う意味で燃えている女性がいた。夫の果たせなかったル・マン出場の夢を実現するため、自分自身がレーサーとしてしヴァイヨン・チームに参加することを懇願するジュリー。ル・マンでの結果はいかに??
原題:『MICHEL VAILLANT』[2003年/フランス/1時間44分]配給:アスミック・エース
フィリップ・グラトン/ルイ=パスカル・クヴレア監督/サガモール・ステヴナン/ピエランジュ・ル・ポギャム/フィリップ・バス/ピーター・ヤングブラッド・ヒルズ▼南の来日&試写コメカーレース映画って好きなんですよね。単に好き好き言ってても仕方がないんで・・・。鑑賞前に公式サイトでのプロダクションノートを読むことをオススメします。また
現地メイキング動画「製作のヨーロッパ・コープのサイト」も、ほぉーって感じで楽しいですよ。実際に参戦して得られた映像は、CGとは違う迫力がありますし、サガモール・ステヴナン氏の劇中でのクールなカッコ良さと来日時の洗練されたかっこ良さがなんともいえないです。ご一行は来日中、常に和気あいあいとしていて、愉快だったのは撮影のため横並びになる時、子供のように、おしくらまんじゅう的な場所取り合戦?をしたり、舞台上から写真撮影したり(これって流行?そういえば、初夏のキャメロン・ディアスさんの来日の際もそうだった・・・)ジャパン・プレミアの上映後のロビーには、観客の反応を直に確かめたかったのでしょうか?!劇場ロビーにリュック・べッソンさんら一同がズラーっと揃っていて、気軽にサイン、握手、写真撮影に応じてくれていたんです。驚いたの何のって。そんな風に親睦をはかってくれる彼らの姿もに非常に好感を持ちました。そういえば鑑賞中も、映画が始まってすぐに、なぜだか会場内をダッシュしていたピーター・ヤングブラッド・ヒルズさん。ふふん気がつきましたよ!南は。(ここからネタばれ→)
主人公が悪?を徹底的に懲らしめたりせず、きっちりレースで勝負をつける。(←ここまで)。おかげで鑑賞後は非常にスッキとした爽やかな気分でした。