韓国映画の魅力
それまでの低迷していた映画界に次々と記録破りのヒットをもたらしている【韓国映画】の魅力をご紹介します。日本において2002年に劇場公開された洋画は362本。そのうち12本が韓国製作の映画でした。
急激に変化を遂げたかのように思える韓国。各国が韓国映画に注目した背景には、才能のある若者の出現など色々な要因によるところですが、中でも民主化によって検閲の廃止と映画法の廃止によって法的な締め付けがなくなったこと。それと韓国経済がバブル時期で財閥がスポンサーになって製作費が増したことがあげられます。
DVDで見られるオススメ韓国映画【入門編】
まずは観客動員数と興行収入から選んだ3作品。どの作品も人間描写が丁寧で脚本的に見てもパーフェクトなものばかりです。韓国映画の良いところは、こうなって欲しいな~という展開で進んで行くので裏切られることが少ないのも特徴の一つですね。
『シュリ』(監督:カン・ジェギュ)
韓国における観客動員数、約600万人。日本公開2000年1月。興行収入は、2003年5月にPART 2が公開する『X-MEN』と同じ18億5千万円。
ストーリー:ソウルでのサッカー南北親睦試合の最中に北朝鮮のテロリストが大統領暗殺計画を企てる。未然に計画を察知した韓国側はただちに防御体制に入る。北朝鮮工作員と韓国情報部員=OPの死闘。そして敵のスナイパーは自分の恋人だった。ハン・ソッキュとソン・ガンホの二大スターをキャスティングしたアクション大作。●おまけ:シュリというのは淡水魚の名前。この話をもとにつくられたのがフジテレビのドラマ『二千年の恋』(主演:金城武 中山美穂)
『JSA』(監督:パク・チャヌク)
韓国における観客動員数、約600万人。日本公開2001年5月。最大時250館で上映し興行収入12億円
ストーリー:南北分断の象徴である38度線上の共同警備区域(JSA)で1999年10月28日午前2時16分に発生した射殺事件。生き残った兵士達は、全く異なる供述を繰り返す。両国家の合意のもと、中立国監督委員会から捜査官が派遣される。徐々に事件の真相に迫っていくが、そこには予想外の《真実》が隠されていた。●おまけ:JSAはJOINT SECURITY AREAの頭文字から。挿入歌は《韓国の尾崎豊》と称されるキム・グァンソクの『二等兵の手紙』と『宛のない手紙』が涙腺を刺激する。
『友へ/チング』(監督:クァク・ギョンテク)
韓国における観客動員数、約800万人《韓国歴代興行収入第1位》日本公開2002年4月。
ストーリー:1976年夏、港町プサン。地元の元締めを父親にもつ主人公ジュンソク(ユ・オソン)は、ケンカが強く、情にも厚い一目置かれる存在。葬儀屋のドンスケと優等生のサンテク、お調子者のジュンホといつでも一緒に遊んでいた幼なじみの小学生4人。中学で別々になるが、高校で顔をあわせするむようになる。だが韓国動乱の時代に翻弄される壮絶な人間ドラマ。●おまけ:チングというのは《親旧》と漢字で書いて、長く親しい友という意味。クァク・キョンテク監督が自らの体験をもとに二年間の執筆期間を経て書き上げた。その内容から《韓国版:スタンド・バイ・ミー》《ワンス・アポン・ア・タイム・プサン》と言われた。日本はこの版権を、およそ210万ドルで購入―公開初日に辛さとうまさで韓国NO.1の《辛ラーメン》がプレゼントされた。
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