テクノポップ/アーティストインタヴュー

浜崎容子インタヴュー~フィルムノワール(4ページ目)

アーバンギャルドの処女こと、浜崎容子がアーバン加入前から構想をネリネリしていたソロとしての処女作『フィルムノワール』が4月25日に発売。実は宅録少女の浜崎容子のフレンチテクノ印象派作品。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

アリス


ガイド:
1曲目の「樹海の国のアリス」は、サビ部分「子供より大人で・・・」でジーンと来ます。しかも、本人を目の前に言うのが悔しいですが、よこたんの声がかわいい。しかも、タイトルの語呂がいいなぁと・・・松田聖子の「時間の国のアリス」(笑)。

浜崎:
悔しがらずに褒めてください(笑)。先生は浜崎さんに厳しいですから嬉しいです。
この曲は胸キュンテクノポップを意識して作りました。タイトルに関しては偶然だと思いますが、毎日樹海に行きたくなる私にぴったりです。そして聖子ちゃんは母になっても永遠の少女です。

ガイド:
ティム・バートン監督の映画「アリス・イン・ワンダーランド」がもうすぐ日本でも公開ですが、よこたん的にはどうでしょうか? 「チャーリーとチョコレート工場」は娘が好きで、何度も見たのですが、僕は期待しています。

浜崎:
アリスは世界共通で愛されている物語の一つなんだなぁと思います。なんでもアリスは、聖書の次に読まれている書物らしいです。アリス好きとしては押さえていないとダメでしょう!

メカニカルな音


ガイド:
「暗くなるまで待って」は一見、メローな曲ですが、同時に奇妙なアレンジ、前曲にもありますが、時々使われる「Ballet Mechanique」のようなメカニカルな音が好きです。やっぱり、宅録処女の宅録症状なのかと。

浜崎:
もう、メカニカルな音が好きなのは病気ですね。この曲はかなり昔に作って、それこそ本格的に作った処女作です。遥か昔にピンポン録音から始まって、MTRを経由し、cubaseを購入した時は感動しましたね。それで一気に作った思い出の曲です。タイプライターとか、キーボードを叩く音が好き過ぎて多用しております。

よこたん、火遊びはいけません


暗くなるまで待って(PV)(YouTube)

印象派


ガイド:
「印象派」と言えば、テクノ印象派と呼ばれた鈴木さえ子さんを思い出しますが、確かに80年代のさえ子さんに通じるものを感じます。

浜崎:
ありがとうございます。松永氏から上がってきた歌詞を見て、こうきたかー!と思いました。気に入っております。当初はPOPソングを作ろうと思っていたのですが、どうしてもどこかでひねくれてしまうのです。
  • 前のページへ
  • 1
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます