テクノポップ/YMO関連

YMOの遺伝子~第9 回(初音ミク編)(4ページ目)

YMOのカヴァー特集をしているつもりが、Hatsune Miku Orchestraの事を書いている内に初音ミク特集になってしまった番外編。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

エイプリルズ feat. 初音ミク


エイプリルズ(THE APRILS)については、Perfume対談で以前ちょっこと書きましたが、今まで書きたいと思いつつ、きっかけを見つけられずにいました。現在のメンバーは、イマイケンタロウ、イグチミホ、ショトクジユウキ、ナカマノリヒサ。最初のレコーディング・リリースが、『ウサギチャンスーパースター!vol.0001』収録の「メトロポリタン美術館」(大貫妙子のカヴァーですね)の2002年ということで、フューチャーポップやネオ渋谷系の流れの中でも重要なユニットです。

Miku-ro Adventure!
エイプリルズは、バンド名にちなんでエイプリルフールにサプライズ企画をしてくれます。2008年4月1日には、Perfumeのパロディー・ソング「ステンレスガール」をPVとして発表し、ネット上で話題になるものの、正式なリリースはありませんでした。今回、エイプリルズ feat. 初音ミク名義で2009年の12月23日にリリースされた『Miku-ro Adventure!』に初音ミクver.が収録されています。このアルバムは、しゃれたタイトルから想像できるように初音ミクをfeaturingしたエイプリルズのベストです。サンバ調テクノポップの「パン・ダ」、廃盤となっていたサードアルバム『SPACE DREAM BATHROOM』収録の「COSMO ’80s」、スペーシーなファーストリリースのタイトル曲「ASTRO」などエイプリルズの名曲が堪能できます。

また、彼らの4枚目となるアルバム『BACK TO THE FUTURE MUSIC』では、前述の「ステンレスガール」を含めフューチャーポップXエレクトロな新曲を収録して1月6日にリリース。長らく廃盤だった『SPACE DREAM BATHROOM』(1,200円に価格改定)もリリースなので、この際エイプリルズをそろえてみてはどうでしょうか?
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