テクノポップ/Perfume関連

Perfume対談~史上最長大阪城ホールライヴ(4ページ目)

まだやるの? はい、しつこく「直角二等辺三角形TOUR」対談・第2回です。Perfumeライヴ史上最長記録となった大阪城ホール一日目を中心に語ります。ライヴは会場外から始まっています。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

革命期は来るのか?


先生:
武道館→代々木→中~大ホールのツアーと来て、大阪城ホールで告知されたのは、2010年春に行われるファンクラブ会員限定「ライブハウストゥワ―」! 確かに今を思へば、GAME TOURのライヴハウスが懐かしい。確かにこれ以上肥大化して、スタジアム・アイドルとなるよりもいいのかもしれません。ライヴハウスでギュウギュウになるのは確かに辛いし、あまりモッシュを受けるところに行きたくもないのですが、あの臨場感というのは捨てがたい。

博士:
何故か少しセンチメンタルな気持ちに成るのは、今回何か「登り詰めた」的な空気を感じたからでしょうか? 例えばグッズ・・・通常折り目もつけず持って帰ってそっと保管して使わないけど、パッケージも記念に残しておくみたいな。今までのPerfumeグッズはそんな買い方でした。ところが今回は初日、Tシャツとタオルを買ってその場でバリバリって袋破って着替えて、この2日間燃え尽きるためだけ、もう後への記念でも、後で何かをするためでもなく、今、この瞬間を楽しむ為に購入しました。

先生:
(一同困惑)いや・・・その通常の買い方自体が変です。

博士:
会場の外はコスプレイヤーたちが集い、Perfumeブームはまるでずっとこのまま続くみたいに隆盛を極めている。でも、大阪城~横浜アリーナの後、来年からはライブハウストゥワ―。まるでアリーナクラスのホールでのライヴを目に焼き付けるかのように、出不精な私が今回は2日連続で参戦しました。ただ我武者羅に陶酔するだけではなく、この瞬間はもう今後訪れる事のない瞬間のような思いがふと浮かびました。我々の年齢になると若い人が永遠と感じるものに変化の兆しを見ることができる。逆に若い人がすぐ忘れてしまうことにいつもでもこだわっていたりする。どうか皆さん!Perfumeがまたもう一度アリーナに戻ってくる時も皆、今と変わらないでここに集まろうじゃありませんか!!

先生:
博士・・・眼がうるんでいますよ。

研究生:
大阪城ホールは“約束の地”になったというわけですか。こりゃまたえらくスケールの大きな話に・・・。

先生:
ある意味、今回のツアーはひとつの区切りだと思いますね。模索期(~2002年)→黎明期(2003年~2004年)→発展期(2005年~2006年)→成長期(2007年)→絶頂期(2008年~)という風にとらえています。その後、円熟期か衰退期となるかが今後の勝負なのですが、僕はここで革命期というのがあってほしいと思うんです。

博士:
かつて4時に起きてサマソニ2007を見に行った時もそれが「見納め」だと思ったからです。

先生:
えっ、朝4時に起きたのですか!! 知らなかった・・・(そんなに早起きする必要があったのか?)

博士:
限りなく地方アイドルだった彼女たちがサマソニに出れれば、それがおそらくピークなんだろうなと。しかし、その予想は見事に外れました。

先生:
博士の悲観論には慣れていますが、今後も見事に予想を外し続けてください。

博士:
Perfumeに期待したものは、毎回Perfumeによって(いい意味で)裏切られ続けました。まさに彼女たちの「今日」はすなわち「革命期」の連続だったと思います。今後もその精神を忘れてはダメなんです。ライブハウストゥワ―に何を期待すべきなのか? ここは決して山頂ではなく霧にかすむ新たなる頂上があることを期待するのです。

先生:
横浜アリーナの千秋楽(10月30日)でのアンコール後のエンドロールにはちょっと感動しました。3か月の道のりは長かったけど、やっと終わったんだと。そして、やっと記事もアップできると!
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