テクノポップ/90年代以降のテクノポップ

ゼロ年代(1)2000年~ゼロ年代の幕開け(7ページ目)

助手、研究生と三人でゼロ年代音楽シーンをとっても偏った視線で総括して行きます。先ずは、90年代末の流れとゼロ年代の兆候を予感させる2000年から。Primal 、Avalanches、深田恭子、モー娘。・・・

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

■V.A.『disco (not disco)』(2000年12月)


先生:
disco (not disco)
これは70年代末~80年代初期の音源をコンパイルしたものなので、反則技です・・・すいません。ただ、その後のディスコパンクとかレフトフィールド系が盛り上がるベースを作ったと思いますから、取り上げました。基本は、NYのポストパンク、ZE RECORDSやParadise Garage的なファンクが根底にある変態ディスコ。続編となる『disco (not disco) 2』や、2008年リリースの何故か同じタイトルなのに収録曲が違って超紛らわしい『disco (not disco)』もあります。

元祖!変態ディスコ

研究生:
これって、あのディスコ大将Joey Negroが絡んでいたんですね。持っているのにまったく気づきませんでした(笑)。で、このシリーズは、僕もピックアップしようと思っていました。レフトフィールド系のルーツはどこにあるのかをしっかり位置づけたことで、シーンの拡大にひと役もふた役も買っていたと思います。ちなみに同じような主旨のコンピ盤で、Soul Jazz Recordリリースの『IN THE BEGINNING THERE WAS RHYTHMS』(2002年)もオススメです。ディスコパンクやディスコダブが持つノーウェイヴ感のルーツとして再評価され、現在ではカリスマ視されるArthur Russell作品の復刻も、この手のコンピ盤シリーズがヒットした流れがあったからこそかなと。

先生:
エレクトロクラッシュのルーツが、割とポップである意味下世話なエレクトロポップだったのに対して、こちらはディスコパンクのルーツですね。でも、意外とエレクトロクラッシュとディスコパンクは被っていたりするんですけどね。
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