テクノポップ/海外のテクノポップ

USエレクトロ・インディーポップ(3ページ目)

フランス、イギリス、北欧などのヨーロッパ勢だけでなく、注目したいのがアメリカの新興勢力。インディーポップな香りがするエレクトロ・・・Walter Meego、MGMT、Passion Pit!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

MGMT(ニューヨーク)


こちらの方が知っている人が多いのでは? グラミー賞も受賞したニューヨーク、ブルックリンを活動拠点するMGMT。ウェスレイアン大学で出会ったBen GoldwasserとAndrew VanWyngardenは、The Managementという名義で、アルバム『Climbing to New Lows』をリリースしていますが、その略称のMGMTが正式名称となって、『Oracular Spectacular』を2008年にリリースし、注目されました。

Oracular Spectacular
01. Time to Pretend
02. Weekend Wars
03. Youth
04. Electric Feel
05. Kids
06. 4th Dimensional Transition
07. Pieces of What
08. Of Moons, Birds & Monsters
09. Handshake
10. Future Reflections
11. Time to Pretend (Jorge Elbrecht of Violens Remix)
12. Electric Feel (Interactive Video)
13. Tour Photo Album
14. Photos from the Time to Pretend Video Shoot


僕がMGMTに興味を持ったのは、Justiceがリミックスした「Electric Feel」を聴いてから。こちらは、6月5日に英国でリリースされたJusticeのリミックス集『The Remixes』にも収録されたJusticeらしい壮大というか大げさなスケール感があるエレクトロ・チューン。このスケール感はJusticeから来るものかと思っていたんですが、MGMT自体にもスケール感があって増幅してたんだと・・・ アルバムに収録された原曲は、80年代的に言うところの無国籍サウンドと60年代にタイムスリップしたサイケデリックとエレクトロポップが融合した、なんとも妙な魅力を持った曲。

アルバム・オープニングの「Time to Predend」は、サイケデリック色が強く、「Kids」はあのSoulwaxがリミックスしたヴァージョンがシングルに収録されました。また、マドンナまたはカイリーの再来と呼ばれるイギリスの歌姫、Little Bootsもこの「Time to Pretend」をカヴァーしています。

MGMTはアメリカでもそこそこの成功を収めていますが、イギリスなどヨーロッパ諸国やオーストラリアでのウケもいいみたいです。2009年内にはニューアルバム『Congratulations』も予定されています。
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