「コンピューターシティ」～「マカロニ」
先生：
最初のMC後、「コンピューターシティ」が終わって以降、「マカロニ」あたりでしっくりさせて、再度MC。
研究生：
武道館DVDを観た時も感じたのですが、「Plastic Smile」ってライヴ映えしますね。スタジオバージョンと何ら変わらないのに不思議です。
「love the world」～「NIGHT FLIGHT」
先生：
そして、「love the world」～「SEVENTH HEAVEN」というメロディーが生きる曲でぐっとさせて・・・
研究生：
「SEVENTH HEAVEN」は、僕の周りでも評判が良かったですね。モロに乙女ハウスなかったるい曲だなぁと思っていたのですが、現場で聴くと評価はあっさり一変（笑）。ボトムは心地いいし、あのクサクサなイントロやメロディもライヴだとこんなに映えるんだ！と目からウロコでした。
先生：
「NIGHT FLIGHT」のイントロを聴いた時は、鳥肌が立ちました。ここで自分の中では今回のライヴの空気が凄く変わりました。この時点で「NIGHT FLIGHT」を全曲聴いたのは最高でも一般人は2回なわけですが、Perfume大好きとかそういう次元を超えて、素晴らしい曲だと。所謂、アルバムのみに収録される神曲・・・「シークレットシークレット」と同じ部類ですが、「シークレット・・・」超えたというのが素直な感想。
研究生：
「NIGHT FLIGHT」は、確かに会場の空気を一変させましたね。僕も一気にテンションが上がりましたし、周囲で観ていた人たちの反応もすごかった。もちろん隣の女のコもまた暴れだしてしまいましたが・・・（笑）。
友人とも話していたのですが、フルヴァージョンで聴く「NIGHT FLIGHT」はテクノポップではなく、モロな“テクノ歌謡”。僕としては、とうとうやってくれたぜヤスタカ！とガチアガり。脳内では横田早苗の「不安タジーナイト」が鳴りっ放しです。
博士：
ココでは潔くマイクは一切外しダンスに専念・・・と思いきや、手でCA（キャビン・アテンダント）のハンドマイクを模したポーズを入れてきましたね。 とかく“唄”に関してとやかく言われてきたPerfumeですが、これは彼女達からの潔い答えと感じましたね。もはや唄はパフォーマンスの一環であり全く同一化したものだ・・と言うことでしょう。
CAのしぐさをダンスに取り入れているようですが、思いだすと初めてじゃないんですよね。「リニアモーターガール」も言ってみればCAなんです。
研究生：
A～Bメロは、従来の中田ワークスではあまり聴いたことのない展開です。特にBメロを終わらせるメロディが印象的で、ここからサビへつなげる箇所でゾクッとさせられました。YMOっぽいとも評される曲ですが、内省的で湿り気を感じさせるA～Bメロは、歌謡フィールドでの細野ワークスっぽくもある仕上がり。マイナー調のメロディ＋疾走感溢れる直線的なバックトラックの組み合わせも、80年代っぽさを感じさせる所以ではないでしょうか。
しかし、ホントにいい曲が出てきました！この曲をMC無しでしれっと演ってしまう演出も最高にかっこよかったです！！
先生：
Perfumeの楽曲には、食べ物ソングというのがありますが、「NIGHT FLIGHT」で乗り物ソングという新しいジャンルをさらに追求しているのではないかというのは、僕の単なる妄想ですが・・・ 「エレベーター」「リニアモーターガール」「コンピュータードライビング」に続く、乗り物ソングの切り札としての「NIGHT FLIGHT」なんです。しかも、エアラインものという・・・本当にPerfumeは自分のやってほしい事をどこまでやってくれるんだろうと思わされる曲です。
博士：
この時先生と顔見合わせて思わず「テクノは乗り物！！」と叫びました！！
そうですよね、確かに乗り物をテーマにした曲は多い。でも、そういう意味じゃなく、クラブで観客をノリノリにノせる“ノリモノ”って意味もあるんじゃないですか？
研究生：
「テクノは乗り物」には納得です♪ 僕たち世代でもケンイシイ「EXTRA」、攻殻機動隊の草薙素子、さらに前の世代ですがホアン・アトキンス「NO UFO」など、何かに乗っていそうだったり、乗りたそうなイメージやコンセプトが多かった。Perfumeの乗り物系と比べるとハードなイメージですけど。
