テクノポップ/アーティストインタヴュー

ぶどう÷グレープの「F・N・T!」を聴こう(3ページ目)

アメリカツアーでは、The B-52'sに例えられたぶどう÷グレープ、『FIVE HITS & DUST』と問題作「F・N・T!」を収録した『JUICE!』の二枚のリリースを記念して5回目のインタヴューです。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

アメリカ人も大合唱した「F・N・T!」

ガイド:
YouTubeで「F・N・T!」のライヴ光景を見たんですが、Fun (Crap)、Nyo (Piss)、Tan(Spit)と丁寧に解説してから、曲が始まりましたね。

ながい÷グレープ:
この曲は言葉の意味が分からなければ、面白みがないので、しっかり説明しました(笑)。

くみんこ÷グレープ:
はい☆(笑)。
この言葉の日本語の音と韻で成り立っている曲なので、原曲のままの日本語で歌ったんですが、言葉の意味がわからなくてはつまんないし(笑)。フリップまで作って丁寧に説明しました。発音もちゃーんと(笑)!その結果、見事に3000人のアメリカ人が大合唱してくれました。勝手に「F・N・T!」のイメージビデオみたいなのを作ってYouTubeにあげてるひともいました・・・。なかなか良い出来です☆(笑)
フリップで説明中のくみんこ


LIVE in SAN ANTONIO/ぶどう÷グレープ(「F・N・T!」のライヴの様子がYouTubeで見れます)

ガイド:
3,000人のアメリカ人が「Fun, Nyo, Tan」と合唱とは、壮絶な光景ですね。

ながい÷グレープ:
昔、日本の子供達はドリフターズ(8時だよ全員集合!)に夢中になりましたよね。親が煙たがるキタナい言葉ほど、盛り上がるという感性は世界共通ですね。

ガイド:
前回、くみんこさんがもっと変な歌を歌わせられると言っていたので、まだこの手のはあるのかと、ちょっと期待しています。

ながい÷グレープ:
基本的に新曲を作る際の仮唄のほとんどはヤバいです。世間様に聴かせられないようなものばかり(苦笑)。

くみんこ÷グレープ:
下ネタがやりたいというわけではないですが、『変な歌』なら・・・やるのではないでしょうか(笑)。リハーサルでは毎回歌ってますよ。変な歌詞。でも、変でありながらツボをつく、なかなかいい歌詞が多くて、捨てるのがもったいなくなります。もったいなさがあふれると・・・また・・・そのままの形でお披露目する曲もでてくるのではないでしょうか。

ながい÷グレープ:
「F・N・T!」はたまたま仮唄のまま、発表されたんですよ。録音も僕がカセットMTRを使って録ったし、まさかこんなにウケてしまうとは・・。

ガイド:
英語詞ヴァージョンとかの計画は? 

くみんこ÷グレープ:
英語詞については、一曲まるまる外国語っていうのは、カバー曲でフランス語の曲(シルヴィ・バルタン、あなたのとりこ)なら最近ライヴでやりました。

ガイド:
ちなみに名古屋でやったミンカパノピカ、アーバンギャルド、A.C.E.の3バンドとともにやった「F・N・T!」はすごい迫力だったと、友人が言っていました。

ながい÷グレープ:
アンコールでのセッションでもよく使われます。ノリの良い人が入ると盛り上がりますねー。

くみんこ÷グレープ:
装置メガネのサミーちゃんとデュエットした「F・N・T!」(2008年春、東京ライヴにて)も、ステキでしたよ☆
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