テクノポップ/Perfume関連

近未来対談~侮れない鈴木亜美(3ページ目)

シングル『ONE』発売記念。アヒル口LOVEの助手を迎えて、あみーゴディスコについて熱く研究します。joinシリーズで再生された鈴木亜美は侮れません!!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

鈴木亜美joins中田ヤスタカ

助手:
FREE FREE/SUPERMUSIC MAKER
そうなんですよね。これこそボクが普段から言っている、メインストリームとサブカルチャーの融合。まさにクロスオーバーなんです。まぁ、いま鈴木亜美がメインストリームかといわれると、何とも答えにくいところではありますが。そんな訳で「鈴木亜美がとんでもないことになってる」と。そう思っていたのですが、そのあとの展開がさらにすごかったですね。中田ヤスタカとのjoin作品『FREE FREE/SUPERMUSIC MAKER』が2007年8月リリースされます。Perfumeがブレイクするきっかけとなった『ポリリズム』の1ヶ月前なんですよね。「また旬なとこいきやがって、にくいなあ」なんて印象がありましたが、先生はこの曲の印象はどうでしたか?

先生:
僕はカイリー・ミノーグを思い出しました。カイリー・ミノーグもユーロビート時代のアイドル的存在を経て、その後低迷期があり、そして『Fever』でエレクトロディスコ路線で復活するんですよね。カップリングも含めて、中田ヤスタカ流のエレクトロディスコとして見事な完成度の作品になっています。PVもちょいエロでしたからね。

もう一つ言えば、中田ヤスタカのDJで「ポリリズム」→「FREE FREE」→「BE TOGETHER」という流れがあったんですが、これが素晴らしかった。「BE TOGETHER」はTM Networkではなく、鈴木あみのを中田ヤスタカがリミックスしたものみたいです。原曲を完全に超えてしまったリミックスの稀有な例ですね。ぜひ、リリースして欲しいものです。

助手:
それボク聴いてないんですよねぇ。是非聴いてみたい。で、このあたりから確実に前作の98年的な路線から、現在のクラブミュージック路線へのシフトチェンジが見えてきましたね。まぁこの流れは自然というか、地続きというか。個人的にはとてもしっくりくる展開でした。先生はどうでしたか?

先生:
ポスト渋谷系からクラブ系へのシフトは自然な流れですね。capsule然り。

鈴木亜美joinsAly & AJ

助手:
Potential Breakup Song
その後、11月にリリースされた『Potential Breakup Song』はAly & AJの日本語カバーでSugiurumnがプロデュース。

先生:
Aly & AJは、ロサンジェルスの女優あがりの美人姉妹ユニットですね。他の曲を聞くと、アメリカ的大衆性が僕に強すぎるのですが、この「Potential Breakup Song」は別格にいいですね。これをカヴァーするセンスと韻を踏んだ日本語詞は、評価に値するでしょう。
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