「水玉病」サビ転回の訳

ガイド:
肝心の楽曲について聞かないといけませんね。水玉病はオリーブ少女の残党の罹患率が高い病気ですが、オープニングの「水玉病」は、歌謡曲メロディーから「あなたに・・・」のサビで全然変わっちゃうところが大好きです。
水玉病


松永:
実はこれ、作ってる人が違うんですよ。A、Bメロは僕が作ってて、サビと導入部は谷地村が作ってるんです。

谷地村:
最初に天馬の作ってきたメロディが、アルバム1曲目にはちょっと弱いかなと感じたんです。なので僕がサビを書き直して、それを中心にいくつか他の部分も変えました。書き直したサビについてよこたんから一回猛烈なダメだしをくらって(笑)、もう一度書き直したものが今のものです。A・Bメロとの整合性が取れてない感じが逆にいい結果を生みましたね。
他の曲にも言えますがアレンジも随所に遊びを入れているので、聴きまくって色々な「音」を発見してみてください。

松永:
この曲に限らず、今回はお互い、ダメの出し合いでしたね(笑)。この曲と「ファッションパンク」「仮想敵」はかなりダメを出した気がします。

僕は楽曲を制作する前にアルバム全体のテーマみたいなものをまず綿密に決めるのですが、今回はそこでもだいぶ悩みました。最初に収録曲数と並び順、どういったテンションの曲を入れるのか、そして曲のタイトルまでリストアップするのですが、やはり一曲目のインパクトは絶大なものでなければと。悩んでいるうちに、ライヴハウスに集う女の子たち、アーバンのライヴを観に来る女の子たちの水玉ファッションが目に浮かびました。で、彼女たちを主役に一曲書いたらどうだろう、と。

元々よこたんの衣装も赤地に白の水玉で、いわゆる「射精」をイメージしているので、アーバンのコンセプトにも改めて自己言及するような歌となりました。

こちらはPV(プロパガンダ・ヴィデオと読みます)「水玉病」も是非見て頂きたいです!前回前々回でスキャンダラスでスプラッターな方向に走った反動か、今回は純粋に完成度の高い映像作品に仕上がりました。デュシャンの便器から登場する精子のぬいぐるみは、物販で売って!との要望も多く頂いております。

よこたんも血まみれになった甲斐があった

ガイド:
2曲目の「セーラー服を脱がないで」は、『修正主義者』に収録されていましたが、ちゃんと別MIXになっていますね。このPVはYouTubeで20万回を超えるVIEWだと聞きました。結構、海外の人にも受けるみたいですね。

松永:
セーラー服・日本刀・流血、というアイコンが、ある意味日本のサブカルチャーを端的に表してますからね。海外のANIME、OTAKUブームがこんなところにまで飛び火するとは! PV制作にあたっては現代美術家・会田誠氏の作品を意識しましたが、会田氏も同じ文脈で海外からの支持が熱いですよね(ちなみに「水玉病」PVは草間彌生を意識しています)。 外国からのCDの注文もにわかに増えつつあります。よこたんも、血まみれになりながら撮影した甲斐があったというものでしょう。

よこたん:
MySpaceでも海外の人からのメッセージをよく頂きます。
海外用通販にも、結構ご注文頂いていて嬉しいです。
そのうち海外のイベントにも出演したいなぁと企んでおります。勿論、セーラー服で。

セーラー服でうろいついて補導されたい

ガイド:
「セーラー服~」「オギノ博士の異常な愛情」「ヌーヴォーロマン」と全部「先生」が、歌詞に出てきますね。松永さんはよこたんに「先生」を言わせることに快感を感じ入るのではないかと・・・
LIVE


松永:
先生と生徒というのは男女のカップリングで最強だと思うんですよ!以前の記事でも言いましたがアーバンギャルドにおけるわたくしとよこたんの関係は「監督と女優」なので、この位相を歌詞に流し込んだ感じですね。

「セーラー服~」では教師、「オギノ博士~」では医師、「ヌーヴォー~」では作家として、それぞれ「先生」を演じています。関係ないですが年頃の女子と話すと、中高生時代、学校の先生と付き合っていたという子が多くてびっくりします。個人的には先生と生徒はお互い愛し合っても付き合えない関係、というのがいいと思うんですけど、いかがでしょう。先生は女の子に求められても「セーラー服を脱がないで」と言えるようじゃないといけません。

よこたん:
先生、と付く人は何故か3割・4割り増しになりますね!
最近は(今更ですが!)夜回り先生が気になってます。是非セーラー服を着てうろついて、補導されて自宅保護されたいです。