ふたりで学ぶマネー術/ふたりで学ぶマネー術

不景気の今こそ、家計も人生もリストラしよう!(2ページ目)

「リストラ」と聞いて、皆さんは何を想像しますか? 会社の事業縮小や人員削減を思い浮かべるかもしれません。2009年冬のボーナスの支給額は、前年対比13.1%の減少で過去最大。不景気の今、家計や人生にもリストラが必要です。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

  • Comment Page Icon

家計のリストラ(再構築)をする方法

■家計のリストラは、国の業仕分けと同じ
必要なもの、不要なものは、紙にリストアップしてから判断しよう!

必要なもの、不要なものは、紙にリストアップしてから判断しよう!

最近、話題になった行政刷新会議による「事業仕分け」。「事業仕分け」は、国の予算、制度、その他国の行政全般の在り方を刷新するために実施されたものです。言わば、国が行う事業のリストラとも言えるでしょう。同じように、家計のリストラは、今のライフスタイルやお金の使い方を見直して、優先順位を決めて、家計に入ってくるお金に対し、どのようにそれを使って行くかを再構築することです。

■今の生活で何を一番優先させたいか考えて、パートナーと意識合わせを
現在の収入で、やりたいこと全てが叶うという人は、ほんの一握りでしょう。多くの人は、限られた収入の中でやりくりしながら生活しています。家族との生活を大切にする人、仕事に打ち込んでいる人、友人との交流関係を広げたい人、趣味を楽しみたい人など。今の生活の中で何が一番大切かは人それぞれ違うでしょう。

また、住宅の購入を希望されている方、子どもの教育に力を入れたいと考えている人は、趣味にかけるお金や日常の生活費を多少犠牲にしても貯蓄を一生懸命しなければなりません。日々の生活の中で、改めて今の生活を振り返る機会は少ないと思いますので、年末年始のゆっくり時間がとれる時にパートナーとしっかり話し合い、意識合わせをすることが大切です。

■家計のリストラは生活(使っているお金)の仕分けから
パートナーとの意識合わせが済んだら、次に具体的に家計のリストラ作業の開始です。家計をリストラするには、まず現状の生活(使っているお金)を把握することから始めます。家計簿をつけていなければ、何に使っているかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。けれども、カード明細や通帳の引き落としの明細などを見れば、おおよその目安がつくはずです。項目別に紙に書き出し、リストアップしておきましょう。

■項目別に4つに仕分け(分類)する
項目別にリストアップしたものに対し、いよいよ仕分け作業を行います。仕分けの分類は「不要なもの」「削減するもの」「他の方法で代用するもの」「現状維持」の4つです。
●不要なもの(なくす)
自分たちの生活の中で優先順位が低いものは、不要なものとして家計の予算から除外していきます。生活の中であまり意識せずに使っているお金、惰性で使っているお金などが対象になります。(使わないカードの年会費、過剰に入っている保険など)
●削減するもの(減らす)
生活の中で必要だけれども、量を減らしたり、回数を減らしたりできるものは家計の予算を削減します。(タバコの本数や旅行の回数など)
●他の方法で代用するもの(代用する)
生活の中で必要だけれども、他の方法に置き換えることで実現できるもの。買うのではなく借りたり、現在利用しているサービスと別の物を利用することで家計の予算を削減します。(車を買わずにレンタルにする、外食を中食に買える、スポーツクラブからジョギングに換えるなど)
●現状維持
優先順位として高いもの、生活上どうしても必要なものは、現状維持とします。

■予算を「なくす」「減らす」「代用する」「現状維持」だけでなく「増やす」も重要!
ここまで見てくると、家計の予算を減らすという方向になってしまいますが、積極的に予算を増やすという視点も大切です。特に20~30代の方は、キャリアアップのための勉強費用や、人との交流関係予算は今後の人生にプラスになるのであれば、積極的に家計の予算に計上すべきです。また、共働きの場合、家事や育児の負担を減らすための家事代行や便利な家電購入などの予算も必要です。

>>人生のリストラとは?
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます