テクノポップ/フューチャーポップ

侮れないふかわりょう(ロケットマン)

いじられ系高学歴芸人としてお茶の間では知られるふかわりょう。しかし、音楽人としてちゃんと評価されるべき彼の素晴らしい活動暦について書きました。モテる筈。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

マッシュルームカットはモテないのか?

僕が書いてきた記事には、「侮れない・・・」というタイトルが多いです。侮れない深田恭子、侮れない深津絵里、侮れないつみきみほ、侮れない牧瀬理穂、侮れない「もじぴったん」・・・とシリーズ化しています。そう、僕は一見凄くなさそうで、実は凄いものが大好きなんです。凄そうなものを称えるよりも、凄くなさそうなものをこっそりと評価してあげたいのです。「もじぴったん」を除いて、全ては女性が対象となっていましたが、今回は残念ながら男です。そんな侮れない奴がふかわりょうです。

ふかわりょうの世間でのイメージは、いじられ系の芸人です。高学歴(慶應義塾大学卒)というアピールポイントも吹っ飛んで、出川哲朗とか山崎邦正とかと近いポジションになっています。髪形的には、南海キャンディーズの山ちゃん(山里亮太)やバナナマンの日村勇紀、雨上がり決死隊の蛍原徹なんかと被ってしまいます。きっと、ふかわりょうはモッズなんだと僕は密かに信じているんですが、テレビでは圧倒的に非モテ系な扱いを受けています。日本に於けるマッシュルームカットのモテ度は低いのはどうしてなんだろう? ちなみにWikipediaを見てみると、慶應義塾大学内の調査で「最も恥と思うOB」NO.1に選ばれたとの事。

これには意義を唱えなくてはいけません。所謂、芸人と言われる人たちの中で、ふかわりょうは飛びぬけてセンスがいいです。藤井隆とふかわりょう、この二人は音楽センスのいい二大芸人です。今回は勝手にふかわりょうの名誉挽回をするために、ミュージシャン・ふかわりょうについて語りたいと思います。

ふかわりょう・デビュー

amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
レゲエの鬼太郎
芸人と言えば、コミックソングやノヴェルティソングを歌うのが定番です。ふかわりょうも例外ではありません。約10年前の1997年にふかわりょう名義でリリースしたシングルが、『レゲエの鬼太郎』。はい、「ゲゲゲの鬼太郎」主題歌のレゲエ・ヴァージョンなんですが、メドレー形式になっていて、「どろろの歌」「鬼太郎ナイナイ音頭」「ドロロンえん魔くん」「おれは怪物くんだ」「妖怪人間ベム」「カランコロンの歌」へと続きます。当時、アニメタルが流行った時期でもあり、アニメソングの変態カヴァーとして評価される部分もありますが、Dub Master Xが参加した割に脱力感たっぷりのレゲエ歌謡、および怪奇ノヴェルティソングとして、僕は評価します。
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