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プノンペンモデル再開(5ページ目)

結成のエピソードからして予測不可能なバンド、プノンペンモデル。そんな彼らが突然、『General Midge』をリリース。黒色すみれとのプノンペン式コラボにも注目!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

プノンペン式黒色すみれ

ガイド:
軌道の鉱夫と双子の星
今回、ことぶき光さんは、黒色すみれの『軌道の鉱夫と双子の星』で、既発曲のリメイク、そして新曲の編曲という形でコラボをされていますが、一見繋がらないこの糸はどのように結びついたのでしょうか?

ことぶき光:
ギリギリ状態でプレスメーカーへ入稿したその朝、マルタくんから
 > 出るべき作品が出る時に立ち会えること、光栄です。ホント。
ってメールが届きました。
結局、不動産でも動産でも、スペックに叶う物件に惹かれるってなことなんか実際んとこアリエンってな現実がおもしろいわけで、その、謂れの無い呼ばれてる感を業者に説明するのは完璧無理なわけですが、敢えて説明するならば、マルタくんは糸結びの天才です。

谷口マルタ正明:
2007年4月30日に、画家の七戸優さんから「魅力的なユニットがあるのでライブを見て下さい」といった内容のメールをいただいたのが端緒です。(谷口マルタ正明)

ガイド:
黒色すみれについては、正しいノスタルジアを感じて、以前からその総合的な文化芸術に惹かれていました。黒色すみれの独自性を失うことなく、いやある意味際立たせる、リメイクだと感じました。例えば、それは不安になりつつもゲルニカの変態性に感動した時のような。黒色すみれの二人からは、いろいろやりとりがあったのでしょうか? それとも、まな板の鯉的なアプローチだったのでしょうか?

ことぶき光:
総合芸術のことをロボットといいます。
“そこには全部入っていて、誰もがそれぞれの得意分野で拡張可能であること”。モロモロを包含したその中から、彼が持っているその圧倒的なブレの無さ、現在地の在り方を発見してロボットを嗅ぐわけです、ムキ出しを選抜くわけです。
黒色すみれの二人は、全てを包含しつつも現在地に確信を持っています。そこに惹かれない奴の頭は絶対オカシイ。よって、黒色すみれのゆかさんさちさんは貴重なハイアートの成功例だと断言できます。彼女たちの仲間も素晴らしい。
ノスタルジアは変化するものですが、ロボットにそれを言うのは酷な話しであり、彼らが認識出来るのはスピード感だけですから、そもそもが加速度にのみ美学を見出せるってな“仕様”なのです。僕は文盲なので歌詞のことは一切解りませんが、黒色すみれはノスタルジアでは無くプレゼンスを歌ってるハズです。
制作にあたってヤリトリは皆無でした。それはプノンペン方式であり、ぼくらが身に付けた責任の所在を楽しむ最良の方法です。僕らは初めて行く床屋さんで自由に切ってもらうのが好きなんです。たとえそれが血の海であっても。

黒色すみれ

ガイド:
いろいろ面白いお話ありがとうございました。今後の活動も期待しています。
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