テクノポップ/フューチャーポップ

夜空に輝くキラキラ系(2ページ目)

capsuleやPerfumeにも見られるキラキラ感。このところ、キラキラ系が静かなブームです。DE DE MOUSE、元気ロケッツ、Q;indivi・・・

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

キラキラ系乙女ハウス~元気ロケッツ

DE DE MOUSEのレーベルは、元Transonic Recordsの永田一直が立ち上げたExt Recordingですが、対照的にavexからもキラキラ系が。その名も元気ロケッツ。この名前のパターンは意外と多いですが、電気グルーヴや月刊プロボーラーに似たセンスです。avexの主力は、浜崎あゆみ、倖田來未 、大塚愛といった面々ですが、YMOもavex、教授のcommmonsもavexと共同ですから、avexも企業として幅を持たせようとしているようですね。

元気ロケッツはあくまでも覆面ユニットのようです。「宇宙で生まれ育った30年後の18歳・LUMIちゃんを中心としたオーディオ・ヴィデオ・ユニット」とある。ということは、現在マイナス12歳。プロデューサーは玉井健二と水口哲也。この二人はなかなかのつわものです。玉井健二は、1993年に『CHIBBY』というアルバムを原田真二プロデュースで出していますが、その後はエピックに入社しプロデューサーとして活躍しています。そう、あの推定少女も彼の手によるもの。世間的にはYUKIとか伊藤由奈でしょうが・・・ ラジオ警察としては見逃せない「MBSヤングタウン」でパーソナリティを2007年の3月まで15年近くやっていたというのも面白いですね。水口哲也は、Q ENTERTAINMENT代表取締役CCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)という肩書きのゲームクリエイターとして有名な方。

Heavenly Star
センセーショナリズムを狙った、メジャー的マーケティング戦略を感じてしまうのですが、デビュー・シングル『Heavenly Star』はそういうのを差し引いても十分にクオリティーをもった曲です。キラキラ系乙女ハウスの模範のような出来上がり方です。オリジナルヴァージョンは、水口哲也が手がけたPSPのゲーム『ルミネスII』に収録されています。今まで、ゲーム音楽やアニメソングはヲタクたちのための孤立のジャンルとして侮られていた感がありますが、新しい広がりがこのところ出てきていますね。

GENKI ROCKETS ARTIST OFFICIAL WEBSITE
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