日本語能力試験
ガイド:フランス系カナダ人であるパトリックさんは日本語も堪能ですが、どこで勉強したのですか? 日本語能力試験にも挑戦されているんですよね。
パトリック:
勉強らしい勉強はしていません。日本に来ることになるとは夢にも思っていなかった頃、8ヶ月間カナダでレッスンを受けたことはありますけれど。それでもとてもベーシックな会話、そしてひらがなとカタカナぐらいしか習いませんでした。実はこのレッスンを始めるようになったきっかけは、ピチカートの歌詞が気になっていたからなのです。後は日本に来てから、生活と仕事から少しずつ覚えてきました。去年は日本語能力試験の2級を取得したのですが、まだ勉強不足を感じることがあります。
フランス系カナダ
ガイド:カナダというと多くの日本人には大きな北米の一部と捉える傾向がありますが、カナダでもフランス圏は文化的には違うところも多いのですよね。例えば、どんなところですか?
パトリック:
一応、一番初めにカナダに来たのはフランス人だったので、ケベック州と東海岸の数ヶ所にはフランス語がメインで残っています。建物もヨーロッパっぽかったり、食べ物やカルチャーが他の北米の地域とちょっと違います。特にテレビ番組はいわゆる北米のプログラムだけではなく、フランスからのものが多く放送されています。やっぱりヨーロッパの雰囲気が強いといえるかもしれませんね。
お勧めカナダ出身アーティスト
ガイド:カナダ出身と言えば、有名なところでは、ブライアン・アダムス、コリー・ハート、セリ―ヌ・ディオンやアヴリル・ラヴィ―ン。僕が好きなのは、Men Without HatsとかMartha And The Muffinsです。パトリックさんのお勧めカナダ出身アーティストは? カナダのポップにはフレンチポップのような要素もあるんでしょうか?
パトリック:
Men Without Hats「Safety Dance」いいですね!M+Mは「Song In My Head」というシングルを持っていた覚えがあります。80'sでいえば、Trans-X「Living On Video」も思い浮かびますね。
僕が最近大好きなのはChromeoです。最近日本盤でも出た2枚目のアルバム「Fancy Footwork」が最高!
他にいつも注目しているのは、Bran Van 3000、Julie Doiron(フォーク/ロック、元Eric's Trip)、Ramachandra Borcar(aka Ramasutra aka DJ Ram、最近はジャズプロデューサーもやっていて、映画サントラ「Steel & Glass」は須永辰緒ファンにおすすめ!)、A-Trak(スクラッチDJ・ヒップホッププロデューサ)、Kid Koala(スクラッチDJ)など。
フレンチポップ系の音楽ももちろんあって、ケベック州内(とその他のフランス系カナダの地域)のみで活動しているポップアーティストがとても多いです。Celine Dionもスーパースターになるずっと前からケベックのラジオでは流れていました。