テクノポップ/YMO関連

YMO本~研究本(2ページ目)

『YMO GLOBAL』は4月21日に発売!! 発売記念として、YMO本特集をします。まずは、YMOに関して研究や解説をしたYMO研究本の世界。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

ピリオド (period - the ultimate visual data of YMO 1978-1984. 1993)

period
【発刊】1993年
【発行】徳間書店 田山三樹(企画)/佐藤公稔・吉村栄一・担当T(構成)/吉村栄一(編集)
【定価】3800円

YMOファンなら持っていて損は無いでしょう。豊富なヴィジュアル(ジャケ写もでかく掲載しているのがいい)、巧みな構成、うれしいオマケ(8cmCDとシール)と値段に十分見合う内容。オマケのCDに収録されたのは、「東風(Live At A&M Studio 1980)」とYMO映画『プロパガンダ』のエンディングに使われた「M16」。「MC16」は後に『UC YMO』に収録されました。本には、1993年11月20日に芝浦のクラブ「GOLD」で行われた「YMOオリジナルグッズ・オークション」のチラシが入っていました。行きたかったなぁ~

Compact YMO

Compact YMO
【発刊】1998年
【発行】徳間書店 田山三樹(企画)/吉村栄一・田山三樹(構成)佐藤公稔(構成協力)/吉村栄一(編集)
【定価】2500円

YMO結成20周年を記念して『今世紀最期の、YMO。』と帯に書いてあります。本に関わった人は『period』と被りますが、こちらは、テキストとしてよりコアな情報を収録しています。同じテーマでのデータもアップデートされ(例えば、YMO「クロニクル」は同じ構成ですが、情報が増えています)、新たに行ったメンバーへのインタヴューはとても興味深いものです。

YMOコンプレックス

YMOコンプレックス
【発刊】2003年
【発行】平凡社 円堂都司昭 (著)
【定価】1470円

著者の名前を見るのは初めてでした。調べてみると、遠藤利明・名義で雑誌などで音楽評論もされているようですが、彼が書いた『POSシステム上に出現した「J」』という作品が、本格ミステリー大賞の2001年の候補になっています。さて、本書ですが、YMOに基づいたカルチャー的批評というテーマの難しさを実感させてくれます。

YMO & アーリー80's大全

YMO & アーリー80's大全
【発刊】2003年
【発行】宝島社
【定価】1400円

比較的簡単に古本で廉価で手に入る別冊宝島885「音楽誌が書かないJポップ批評30」です。エロ雑誌を経て今はプチ経済雑誌になっている『宝島』ですが、80年代の『宝島』は、ニューウェイヴ少年少女のための雑誌でした。執筆者も多岐に渡り、コラムもちょっと力を抜いた感じで楽しめます。巻頭にカラー掲載されているYMOレア・グッズ・コレクションは、よだれが出ます。
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