CMソング・ヒットの法則
ヒットチャートを見ると、CMソングで埋め尽くされている。70年代、いや60年代でもヒットしたCMソングはありましたが、CMソングがヒットの法則となったのは、80年代の日本で顕著に見られた現象です。もともとタイアップによるヒットは、仕掛けとして重要だったと思われますが、80年代のアメリカを見た場合、映画のヒットと連動したサントラからのヒットが多かったです。CMソングの中でも大ヒットする打率が高いのが、化粧品のCMです。化粧品のCMは通常、春・夏・秋・冬にキャンペーンが行われます。そして、新製品や新色の導入時には一度に大量のCMが投下されますから、人々の記憶に残りやすい。また、唇や目、色や輝きといった化粧品のテーマは、歌になりやすい。しかも、季節感があり、キャンペーンはとてもキャッチーなものが多く、ヒットするための好条件を備えていると言えましょう。
化粧品CMの基本的な季節パターンというのもあります。衣替えの春には、口紅中心。化粧くずれが気になる夏はファンデーション。憂いを帯びた秋にはアイ周り等のポイントメーク。冬はそれほど大きいカラーもののキャンペーンが打たれません。このテーマに基づいた歌詞が多いのも特徴です。
化粧品CMソング・コンピレーション
化粧品CMソングというのは各社が力を入れるキャンペーンであるがため、それがテーマでコンピレーションというのも製作されています。amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
Rouge-COSMETIC CM SONG COLLECTION- |
01. EPO:う、ふ、ふ、ふ (資生堂83年春)
02. 山下久美子:赤道小町 ドキッ (カネボウ82年夏)
03. 矢野顕子:春咲小紅 (カネボ81年春)
04. 杏里:コットン気分 (花王81年「リマーラ」)
05. ツイスト:燃えろいい女 (資生堂79年夏)
06. 庄野真代:Hey Lady 優しくなれるかい(ポーラ81年春)
07. 桑江知子:私のハートはストップモーション (ポーラ79年「バリオ」)
08. 布施明:君は薔薇より美しい (カネボウ79年春)
09. 桑名正博:セクシャルバイオレット No.1 (カネボウ79年秋)
10. サーカス:Mr.サマータイム(カネボウ78年夏)
11. 浅野ゆう子:サマーチャンピオン(カネボウ79年夏)
12. クリスタルキング:蜃気楼 (資生堂80年春)
13. ザ・ヴィーナス:キッスは目にして! (カネボウ81年秋)
14. YMO:君に胸キュン。~浮気なヴァカンス~ (カネボウ83年夏)
15. 大貫妙子:ベジタブル (資生堂85年春)
Disc 2
01. 浜田麻里:Return To Myself ~しない、しない、ナツ。 (カネボウ89年夏)
02. 工藤静香:MUGO・ん…色っぽい (カネボウ88年秋)
03. 中山美穂:色・ホワイトブレンド (資生堂86年春)
04. 今井美樹:Boogie-Woogie Lonesome High-Heel (資生堂89年「リンプー」)
05. 浅香唯:C-Girl (カネボウ88年夏)
06. 中村あゆみ:ちょっとやそっとじゃ Can't Get Love (カネボウ86年夏)
07. 石川秀美:愛の呪文 (コーセー85年秋)
08. THE ALFEE:シンデレラは眠れない (カネボウ85年春)
09. 小林明子:くちびるスウィング (資生堂87年春)
10. 稲垣潤一:セブンティ・カラーズ・ガール (カネボウ89年春)
11. スターダスト・レビュー:君のキャトル・ヴァン・ディス (カネボウ90年春)
12. Wink:咲き誇れ愛しさよ (資生堂93年「プルミエ」)
13. 西城秀樹:愛が止まらない (ノエビア95年)
14. NOKKO:春雪うさぎ (資生堂98年春)
15. 松たか子:Stay with me (資生堂98年「ホワイティア」)
音椿~the greatest hits of SHISEIDO~白盤 |
02. 尾崎亜美:マイピュアレディ
03. ダウン・タウン・ブギウギ・バンド:サクセス
04. 堀内孝雄:君のひとみは10000ボルト
05. 松田聖子:裸足の季節
06. クリスタルキング:蜃気楼
07. 忌野清志郎&坂本龍一 :い・け・な・い ルージュマジック
08. 薬師丸ひろ子:Woman “Wの悲劇”より
09. 松任谷由実:メトロポリスの片隅で
10. 布袋寅泰:サレンダー
11. オリジナル・ラヴ:朝日のあたる道
12. 高橋幸宏 :精一杯の微笑み(資生堂95年「オプチューン」)
13. ウルフルズ:コマソンNo.1
14. 山下久美子:TOKYO FANTASIA
15. 矢沢永吉:Still (Single Version)
16. 氷室京介:Girls Be Glamorous
17. 小林桂:流し目プレイ☆ (extended version)
音椿~the greatest hits of SHISEIDO~紅盤 |
02. 南沙織:春の予感 - I've been mellow
03. 矢沢永吉:時間よ止まれ
04. 南こうせつ:夢一夜
05. ツイスト:燃えろいい女
06. 松田聖子:風は秋色
07. 桃井かおり:メイク23秒
08. ナイアガラ トライアングル:A面で恋をして
09. ラッツ&スター:め組のひと
10. 高見知佳:くちびるヌード
11. プリンセス・プリンセス:GO AWAY BOY
12. 今井美樹:彼女とTIP ON DUO
13. Dreams Come True:go for it!
14. Wink:咲き誇れ愛しさよ
15. Puffy:これが私の生きる道
16. Chara:やさしい気持ち
17. L'Arc - en - Ciel:NEO UNIVERSE
Belle~カネボウ・ヒット・ソングス |
02. サーカス:Mr.サマータイム
03. 布施明:君は薔薇より美しい
04. 渡辺真知子:唇よ,熱く君を語れ
05. 郷ひろみ:How many いい顔
06. 松田聖子:Rock’n Rouge
07. YMO:君に,胸キュン。~浮気なヴァカンス~
08. 矢野顕子:春咲小紅
09. 中原めいこ:君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。
10. 南野陽子:吐息でネット
11. 一風堂:すみれ September Love
12. 山下久美子:赤道小町 ドキッ
13. 吉川晃司:にくまれそうなNEWフェイス
14. ザ・ヴィーナス:キッスは目にして!
15. 新井満:ワインカラーのときめき
16. ハイ・ファイ・セット:星化粧ハレー
17. 藤村美樹:夢・恋・人。
18. 因幡晃:きみはどこまで美しくなるのか。
19. 白井貴子&CRAZY BOYS:プリンセス TIFFA
20. 浅香唯:C-Girl
21. アラン・シャンフォー:Bonjour お目,目さん。
22. 夏目雅子:Oh!クッキーフェイス
化粧品CMソングについては、J-POPの常木さんも記事を書かれています。
◆美しい人~気になる春のCMソング(資生堂編)